アスペルガー症候群の人の仕事観―障害特性を生かした就労支援

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  • サイズ A5判/ページ数 197p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784750332383
  • NDC分類 366.28
  • Cコード C0036

内容説明

アスペルガー症候群の人たちは仕事に対してどんなイメージを持ち、どのような働き方を望んでいるのか。その仕事観の受容と共感によって、本人の障害特性を生かした、より適切な就労支援につなぐことができる。本人・家族・支援者・企業・大学関係者など、アスペルガー症候群の人の就労に関わるすべての人に新鮮な気づきを与える。

目次

第1章 アスペルガー症候群は就労や日常生活にどう影響するか
第2章 仕事がうまくいかないとき
第3章 アスペルガー症候群と就労―うまくいく場合とその理由
第4章 子ども時代の経験とプライベートの生活環境
第5章 仕事を見つけるには
第6章 指導と訓練―個人や支援機関に対する専門家の支援
第7章 仕事を成功させる秘訣

著者等紹介

ヘンドリックス,サラ[ヘンドリックス,サラ][Hendrickx,Sarah]
イギリスのブライトンとホーヴを拠点とし、アスペルガー症候群のある大人のためのメンタリングおよび企業・団体向け訓練を提供するプロジェクト「アスパイア」のトレーニング・マネージャーを務める。また自閉症スペクトラム障害に関するフリーランスのトレーナーおよびコンサルタントとしても活動

梅永雄二[ウメナガユウジ]
宇都宮大学教育学部特別支援教育専攻教授。慶應義塾大学文学部社会・心理・教育学科教育学専攻卒、筑波大学大学院修士課程教育研究科障害児教育専攻修了

西川美樹[ニシカワミキ]
東京女子大学文理学部英米文学科卒業。外資系製薬会社勤務を経て、翻訳者となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Shiki Masaoka

2
ASDの人にとって自分の得意な分野をどこで活かせるかを知ることはとても困難であり、博打的である。この本はそうした現実の中で、できる限り特性が生かせて、むしろその特殊能力があって良かったと思えることを目指すための指南書的な効果があると思われる。個人的にも参考になる部分は数多あり、定型発達者の就労にとっても重要な観点も述べられていると思う。2018/04/22

寺島ヒロ

2
仕事の資料として再読。2010年刊。アスペルガー症候群の人の、特に職業面についてのガイド。主に、能力を生かした職業に就きたいと願い、その仕事自体については十分な能力があると認められる、しかし、そこに至るまでの日常的なやり取りができない人が、いかに「完璧な仕事」を手に入れるかを考える。スペシャリスターネ(丁)やアスパイア(英)の活動も紹介。当事者の一人の「人生を先に進めるという表現は私にとって何の意味も持ちません」という言葉が心に残った。2013/06/02

hgwReo

2
○「仕事観」とタイトルにあるように、アスペルガー症候群の人が仕事に望むこと(環境・対偶・意味など)が挙げられている。そしてそれは障害特性故に共通しているところもあるが、健常者がそうであるように多様である部分もある(「働く必要がなくても仕事をしますか?」に対する回答など)。○安定就労には働き方を選ぶことも職業を選ぶことと同じくらい大切。2013/03/13

サトウ

2
積極的なASのカミングアウトを推奨し、雇用側に支援を求める。ボランティアも社会と関わる役割の一つといった多彩な考え、価値観、選択肢。日本でここまでするのは難しいのではと思った。内容はどちらかといえばプラス面をアピールする感じである事と、AS=高学歴・高知能のような扱いに関しては首を傾げる。2012/04/17

ももやま

2
アスペルガー症候群の人たちの意見が沢山載っていて興味深かった2012/01/11

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