内容説明
約60年前、オーストリアの一青年がはじめた活動は、現在、世界132の国・地域に500近い「SOS子どもの村」を運営する国際児童支援組織(NGO)となった。心身ともに傷つき、様々な理由から実親と一緒に暮らすことができない子どもたちを育む「子どもの村」の取り組みから、私たちは何を学べるのだろうか。
目次
第1章 SOSキンダードルフ(子どもの村)の紹介(SOS子どもの村の概要;家庭教育に基づく児童福祉;子どもの村の中心「おかあさん」;子どもの村と愛着理論;総合的な支援体制;児童福祉を超えた人間福祉;近年の動向)
第2章 SOS子どもの村の変遷―村長を務めたハイダー氏の回顧録(創設者ヘルマン・グマイナーの人生と業績;子どもの村の理念の実現;初期の村で過ごした住民たちの思い出;個人的な回顧録)
第3章 「おかあさん」が語る人生物語(ヴァルトラウト・ナギッラー(オーストリア)
パトリシア・ゴファール(フランス)
ド・グエン・ティー(ベトナム)
ナンシー・ギチェル(ケニア))
第4章 新たな家庭の意義と可能性(家庭養護の推進のために;SOS子どもの村との出会いから20年を経て)
著者等紹介
金子龍太郎[カネコリュウタロウ]
1956年生まれ。広島大学大学院教育学研究科修士課程修了。学術博士(広島大学)。社会福祉法人広島修道院児童指導員、北陸学院短期大学保育科助教授を経て、龍谷大学社会学部臨床福祉学科教授。専門は発達心理学、児童福祉
中島賢介[ナカジマケンスケ]
1967年生まれ。信州大学大学院人文科学研究科修士課程修了。聖光学院高等学校教諭、北陸学院短期大学保育学科助教授を経て、北陸学院大学人間総合学部幼児児童教育学科准教授。専門は、文学(日本近代文学・比較文学)、国語教育学、児童福祉。石川日独協会理事(運営委員長)、石川EU協会理事、俳誌『風港』客員同人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。