目次
第1章 朝鮮における経済再建の動き―「経済強国」建設に向けた朝鮮式経済改革の現状と課題
第2章 朝鮮における鉱工業の発展
第3章 北朝鮮エネルギー問題の現状と課題
第4章 北朝鮮の農業と食料問題
第5章 日朝経済関係
第6章 中朝経済関係の現状と展望
第7章 南北経済交流の現状と展望
第8章 朝鮮経済を写す鏡としての朝鮮法
第9章 比較研究:ベトナムの移行経済事例研究
座談会 北朝鮮経済の「昨日、今日、明日」
著者等紹介
小牧輝夫[コマキテルオ]
1940年生まれ。大阪市立大学経済学部卒業。1964年、アジア経済研究所入所、動向分析部長、研究主幹を経て2001年、国士舘大学アジア日本研究センター教授。2002年、同21世紀アジア学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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牛タン
3
経済政策や経済交流から見た北朝鮮。50年代:順調、60年代:中ソ対立のため独自路線へ。順調。70年代:鈍り始める。西洋諸国の援助を受けるも輸出力がなかったうえにオイルショックと鉱物価格下落により外資不足で債務不履行に。80年代:貿易多角化を目指すも社会主義崩壊により打撃。90年代:水難などにより干ばつで大打撃。苦難の行軍、強行軍。00年代:市場経済の部分的導入。まあ大枠では中国の保護を受けながらゆっくりと社会主義市場経済化していくのかなと思った2019/02/16
akanishi
0
経済分析をするためには必要な、国が発表する統計データがない。なるほど。2011/10/08
さばおり
0
北朝鮮の公式経済の歴史と、当時の東アジアの投資対象としての北朝鮮の経済について、かなり北朝鮮寄りの視点で書いてある。 実際に北朝鮮を成立させている非公式経済にはほとんど触れていないので、この本だけで「経済から見た北朝鮮」の全体像を把握するのは難しいのでは? 逆に考えると、非公式経済だけで語られがちな北朝鮮にも公式経済が存在するので「表向きの北朝鮮経済」について知りたい場合は良いかもしれない。2022/07/02