内容説明
教育や学習は、私たちの社会にどのように影響を及ぼしているのだろうか。教育の不平等を無くすにはどうすればいいのだろう。どんな人であれ、人生のいつでも学習できるようにするにはどうすればいいのだろうか。本書は、OECD独自のデータを活用してこうした重要な問題に答えようとするものである。OECD加盟30か国の研究や分析に基づき、社会的・経済的な課題に個人や社会が応じようとする今日、ヒューマン・キャピタルが重要なものとなりつつあることを示す。人生を通じて得られる教育や学習、訓練の提供という点で、どの国が失敗し、どの国が成功しているかが示される。
目次
第1章 変化への投資
第2章 人々の価値
第3章 初めの一歩
第4章 学校への出発
第5章 生涯を通しての学び
第6章 大きな展望
第7章 測定を超えて
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あゆさわ
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卒論の為に通読。教育と労働の現状2016/11/06
cdttdc
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加盟国のデータを基に、教育から働き方、コミュニティ、幸せの価値観まで検証。福祉に力を入れているイメージの北欧でも、育休と仕事のバランスが取れている訳でもなさそうだし、まだ問題は山積みである。タイトルのヒューマンキャピタルは、個人のスキルを上げるとかいう話では無く、ソーシャル・キャピタル(集団内及び集団間でうまくやれるネットワーク的な)があってこそ、生かされるもので、今後重要になっていくものなんだなと。まずはオープンな姿勢を保ち、摩擦をコミュニケーションに変えていく気持ちを持ち、実践することが大事と心得る。2013/06/27
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