目次
セネガル(セネガルという国―その「発見」からフランス植民地を経て、独立に至るまで;セネガルの宗教―イスラームとその特質;自然と社会の環境;セネガルの経済;国内問題と国際問題;教育、芸術とスポーツの諸側面;セネガルの衣・食文化;歴史のかなたから)
カーボベルデ(カーボベルデという国の成り立ち;経済と政治の特質;言語・芸術)
著者等紹介
小川了[オガワリョウ]
1944年生まれ。上智大学外国語学部卒業。パリ大学第5人文社会系民族学科博士課程単位取得。文学博士(総合研究大学院大学)。国立民族学博物館、京都精華大学、在セネガル日本大使館専門調査員などを経て東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所を2008年に定年退職。東京外国語大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Akihiro Nishio
24
西アフリカ本5冊目。かつてガボンに行ったことがあり、そこから見たセネガルは西アフリカの巨人なのだが、アフリカの国としては小国なのだな。しかし、アフリカ各国が独立し、アフリカ連合を形成するのに果たした役割は大きい。特に知の巨人サンゴールの存在が大きい。アフリカ社会主義者として具体的な政策がないと批判的に語られる章もあるが文化的、精神的に果たした役割は重要でとフランスとの協調路線は現実的だろう。カーボベルデの章も興味深かったが、一緒に本にするならどう考えてもガンビアじゃないか?2017/11/23
paluko
6
あるきっかけで「カーボベルデ」について知りたいと思い、検索して書名にカーボベルデとついているのがたぶんこの本だけだったため借りてみました。カーボベルデについての記述は20ページ強あるだけですが、群島のそれぞれに個性があり、火山に由来する地形も独特で他に類をみないもののようです。音楽面でも注目されているみたい。セネガルのほうではバオバブの利用法とか「着倒れする女性たち」、独特の米料理などが興味深かった。2021/08/06
印度 洋一郎
2
アフリカ大陸の西端にある国セネガルと、その沖の島国カーボベルデについて解説した本。アフリカでも一、二を争うフランス化された国であるセネガルは、イスラムの国でもありスーフィー(神秘主義。仏教でいうと密教のようなもの)系の教団が巨大な力を持ち、国家や政府にも影響力を行使している。そして、この国の特徴は「インフォーマルセクター」と呼ばれる、政府が把握していない、つまり税金を払わずに営まれている経済活動が国のGDPのかなりの部分になるらしい。カーボベルデは、住民のほとんどを諸民族の混血によって構成される島だという2014/10/11
cybermiso
1
セネガル旅行の直前に読んだ。特にセネガルのイスラム宗教ムリッド教団であるバンバ師は、現在でも非常に影響力が大きく、この本を読んでいなければ分からなかったという部分でためになった。他にも現在セネガルの抱える問題点(例として大学進学数に対する就職のポストの無さなど)は興味深かった。さらに文献が少なそうなカーボベルデについても理解が深められよかったが、それならば陸続きのガンビアについても同じくらいの章構成で、解説があればなお嬉しいところであった。2017/05/20
NN
0
相撲が国技って知ってた?2014/06/15