目次
第1章 コーヒー危機―市場メカニズムと小生産者
第2章 市場統合とバナナ小生産者―EUとカリブ諸国
第3章 一次産品問題としての綿花問題の復活―輸出ダンピングと補償
第4章 ジャマイカ楽園の真実―ネオリベラル改革と社会の解体
第5章 NAFTAの“神話”とメキシコ経済の現実―NAFTAの一四年
第6章 トルティージャ危機とNAFTA―農産物貿易自由化の帰結
補章 「アジアのラテンアメリカ化」再論―ラテンアメリカ学派のアジアにとっての意義
著者等紹介
吾郷健二[アゴウケンジ]
1940年生まれ。62年大阪外国語大学(現大阪大学外国語学部)スペイン語学科卒業。70年京都大学大学院経済学研究科博士課程修了。経済学博士。西南学院大学経済学部講師、助教授を経て、同教授。専攻は世界経済論、発展途上国経済論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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メルセ・ひすい
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13-96 赤37 世界の一次産品・問題の提起 初出、西南学院大経済学論集より。☆いっさいの法的 規制を排除する市場原理主義、市場メカニズムを信頼し、自由放任する至上主義は一次産品問題の対処策として適切でない(ケインズ、プレビッシュからUNCTADへの歴史的思想的流れ)への主張。さらには市場原理主義者や市場主義者は、ダブルスタンダード・論理的詐欺やすり替えを行う。主に欧米・先進国は途上国には規制撤廃や自由化を強制し、自国は農業保護、輸出ダンピング(生産コストを下回る)※2010/06/01