目次
1 シルクロードから現代へ
2 ことばと芸術・文化
3 中央アジアの町と人々
4 政治変動とイスラーム運動
5 市場経済移行の苦しみ
6 「グレート・ゲーム」と日本
著者等紹介
宇山智彦[ウヤマトモヒコ]
1967年生まれ。東京大学教養学部教養学科ロシア科卒業。在カザフスタン日本大使館専門調査員、カザフスタン科学アカデミー東洋学研究所客員研究員などを経て、1996年東京大学大学院総合文化研究科博士課程中退。同年北海道大学スラブ研究センター助教授、2006年北海道大学スラブ研究センター教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
たつや
9
独身の内に、海外の長期一人旅はしておくべきでした。今、激しく後悔している。ソ連崩壊後に独立した国がある中央アジアは魅力的ですね。2025/10/02
さえきかずひこ
7
ウズベク、カザフ、クルグズ、タジク、トルクメン、そして新疆ウイグル自治区など中央アジアの国・地域についての歴史、文化、イスラーム運動、経済活動について概説する一冊。歴史的に旧ソ連・ロシアからの影響を強く受けたこの国々は、もともとムスリム遊牧民が多かったが、北からの影響で定住させられたりしてその生活文化が変質した。ソ連崩壊後、ソ連式経済から市場経済への移行が難しく、強権的・独裁的な政治が目立つのも印象的。日本はODAを熱心に大きく行っていたが旨みが少なく、投資は不活発なようである。第3版への改訂を望みたい。2021/04/28
kanaoka 58
5
中央アジア旅行に先立ち、少し古い内容(2010年)ですが、本書を読みました。 チャットGPTで最新の状況も確認しながら読みましたが、新疆ウイグルは別として、西トルキスタン諸国の状況は今も大きくは変化していないようです。 日本との外交関係、経済関係においても、当時から引き続き薄いままで、日本人にとって関心の低い地域のままのようです。他方、YouTubeで発見したのは、日本の音楽(特に三味線、雅楽等)と西方伝統音楽との共通性です。倍音の出し方が、すごくいい感じで、西アジアの音楽にある種の懐かしさを感じました。2025/08/09
牛タン
1
内容:中央アジア周辺地域の歴史、文化と、主に独立後の社会、政治、経済、外交。全60章がテーマごとに4~5ページで紹介される。 感想:入門書っぽいタイトルとカバーで、文化、社会、外交辺りは読みやすいが、歴史、政治、経済は最低チンギス・ハーン以降現代までの通史がそれなりに頭に入っていないと読みづらいかも。自分はあまり吸収できなかった。章ごとの密度や記述方法は結構バラバラで内容も直接連関し合っているわけではないが、扱ってるテーマが広いので好きな章だけ拾い読みするのもありかも。地図が一切なかったのが不便だった。2016/02/04
ミヒート
1
シルクロードの中継地点のイメージしかなかったけど、複雑な歴史背景がある土地。一読しただけではとても理解できなかった。でも、面白そう。 今年はウズベクに行くので勉強してみました。 言葉はまったくわからない。ロシア語、ウズベク語? ジェスチャーでいくしかないか(~_~)2013/09/07