ホームレス支援における就労と福祉

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  • サイズ A5判/ページ数 316p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784750330570
  • NDC分類 368.2
  • Cコード C0036

目次

本研究の背景と課題
第1部 ホームレス問題とホームレス対策に関する文献学的検討(ホームレス問題の現状とホームレス対策の動向;三つの側面からの先行研究の検討)
第2部 「就労自立アプローチ」による施策に関する調査研究(「就労自立アプローチ」の動向に関する全国調査;A自立支援センター入所者調査―統計調査と事例調査)
第3部 「福祉的アプローチ」による施策の現状と課題(ホームレス対策における生活保護行政の課題;生活保護によってホームレス状態を脱却した人々に関する調査研究―施設保護と居宅保護)
総括と提言―就労と福祉の複線的アプローチの構築に向けて

著者等紹介

山田壮志郎[ヤマダソウシロウ]
1976年、北海道生まれ。日本福祉大学社会福祉学部卒業、同大学院社会福祉学研究科社会福祉学専攻博士後期課程修了。2004年、岐阜経済大学経済学部専任講師。2008年より、同准教授。専攻は公的扶助論。社会福祉学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Akihiro Nishio

2
これは途方もない大作であった。ホームレスに関する行政の通知その他を歴史的に考察し、自分の足で集めた莫大なデータを分析して、隠れた事実を読み取ったりと、本当に価値のある本であった。ホームレス支援における就業支援モデルが、実際には宣伝されているほどの役割を果たしていないこと、福祉モデルの問題点など、統計的なデータだけでなく、判例や、当事者への聞き取り調査まで加えて、総合的に考察されている。まさに大著。2013/04/16

ひつまぶし

1
1990年代以降のいわゆる「ホームレス対策」の展開過程を整理し、実際にどのような対策があり、どの程度成果を上げているのかといった検討は勉強になった。一次データ、二次データ取り混ぜた「就労自立アプローチ」「福祉的アプローチ」の実態解明とその評価も重要な仕事ではある。しかし、同じホームレス自立支援法に含まれる「退去アプローチ」を論じない姿勢には疑問が残る。また、論点の一つであるはずの関係の回復と再構築の位置付けが不十分。この二点の不足は、ホームレス問題を排除と包摂の問題と捉えるところに起因するように思える。2021/07/27

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