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内容説明
「客観報道」を標榜しながらも、国家や政府に寄り添いつづける日本のマスメディア―。市民セクターと協働する「公共するジャーナリズム」への転換を求め、市民に開かれた新たなるメディア検証組織の創設を訴える。
目次
第1章 マスメディアに必要な「市民の視点」(オバマとメディアとNPO;一市民であること;「市民の視点」と「国民の目線」のちがい;マスメディア記者とジャーナリズム;新聞記事はどのようにつくられるのか―そのプロセスと責任の所在)
第2章 公共するジャーナリズムとは何か(「集中過熱取材」と「一極集中報道」のなかで見失われた市民社会の動き―「阪神・淡路大震災」取材を貫いた私的ジャーナリズムの陥穽;操作される情報に対する市民側のメディアリテラシー―「オウム真理教事件」取材に見る公的ジャーナリズムの限界;マスメディアとNPOの協働の成功事例―「コミュニティ・レストランプロジェクト」;マスメディアと市民の協働―コミュニティFMとG8メディアネットワーク;マスメディアと国際的な市民活動の協働の可能性―日中韓のNPO/NGO/市民ネットワーキング)
第3章 参加協働型市民社会へのパラダイムシフト(参加協働型市民社会とは;NPO、市民参加、協働―その真の意味;東アジア型市民社会を拓く)
第4章 マスメディア改革に必要な「公共(する)哲学」―哲学者・金泰昌氏との対話
著者等紹介
世古一穂[セコカズホ]
京都市生まれ。神戸大学文学部哲学科(社会学専攻)卒業、大阪大学大学院工学研究科博士課程後期修了。生活科学研究所主任研究員をへて、特定非営利活動促進法の制定に尽力した。人材養成を専門とする中間支援NPO「NPO研修・情報センター」を1997年11月に開設。同センターは99年東京都より特定非営利活動法人の認証を取得、代表理事として現在に至る。2006年より金沢大学大学院人間社会環境研究科教授。現在、日本NPO学会理事
土田修[ツチダオサム]
金沢市生まれ。名古屋大学文学部卒業。中日新聞社入社後、名古屋本社社会部、北陸本社報道部、東京本社社会部、川崎支局、立川支局をへて、現在、東京本社首都圏編集部次長。一方、NPO法人の「NPO研修・情報センター」「シーズ」「ATTACジャパン」の会員や、フランスの月刊評論紙「ル・モンド・ディプロマティーク」日本語版の翻訳スタッフなど、さまざまなボランティア・市民活動に携わっている。日本マス・コミュニケーション学会会員、NPO公共哲学研究会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。