目次
序言 七十年の内戦
第1章 分裂した社会―一九三一年以前のスペイン
第2章 左派の挑戦―一九三一年から一九三三年まで
第3章 対決と陰謀―一九三四年から一九三六年まで
第4章 クーデターから内戦へ
第5章 列強、スペインを裏切る
第6章 中心的叙事詩
第7章 神の都市の反動とテロル
第8章 悪魔の都市の革命とテロル
第9章 段階的敗北
第10章 フランコの平和
著者等紹介
宮下嶺夫[ミヤシタミネオ]
1934年京都市生まれ。慶應義塾大学文学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ゆたか
2
1930年代スペインの歴史を大雑把に知ることができる。が、筆者の視点はどうも偏っているようだ(何故「フェアな立場で書かれた」(p.379)と言えるのか?)。類書との併読をした方が良い。2012/11/30
可兒
2
学問的検証がどうとか言っているが、そもそも一方への感情的な思い入れがあると原著者が公言している時点であやしいもの。「反乱軍の立場」というのが既得権益死守だと言いたいのでは、と思ったところで爆笑を抑えられなかった2011/01/07
エストラゴン
0
スペイン内戦のことは知りませんでしたし、人物や政治団体もほとんどわかりません。ある程度の基礎知識を持っていないと難しそうです。フランコという人物はかなり悪い人物なのかと思ったのですが、ネットで見る限りそうではないようです。理解するには関連書籍を読むべきだと思いました。2013/06/15
イオンベイ
0
第二次大戦の前哨戦とも称されるスペイン内戦について、その原因となる前提、外国勢力の介入、共和国内部の分裂の一方で如何にしてフランコが権力を掌握していったかが具に書かれていて理解しやすい。 とにもかくにも内戦の犠牲は凄まじい……敗者に対する仕打ちには言葉を失うことだろう。戦争の傷跡は、当書が書かれた時でさえまだ癒えてないことがわかった2021/12/19
Fumitaka
0
スペインの中に走る分断と対立の蓄積、共和派の内部の混乱、そしてフランコ率いる国粋派が「反共」で統一された、君主主義者、軍国主義者、ファシストからなる右派「人民戦線」を構築し暴力を繰り広げていく様を精緻に綴ってゆく。フランコが割と冗談抜きに洒落にならない犯罪人であることは、コトキンも彼のスターリン伝第二巻の中で指摘しており、ジョージ・オーウェルが言った通り、「いわゆる『白い』人々の方が『赤い』人々より遥かに多くの、そして遥かにひどい残虐行為をするものだということにはまず疑いがない」(『スペイン内戦回顧』)。2021/01/26
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