明石ライブラリー
「女性をつくりかえる」という思想―中東におけるフェミニズムと近代性

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  • サイズ A5判/ページ数 586p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784750330150
  • NDC分類 367.226
  • Cコード C0336

目次

はじめに フェミニスト的望みとポストコロニアル的状況
第1部 一九世紀―フェミニズムの始まりの書き直し(一九世紀エジプトにおける女性・医学・権力;アーイシャ・タイムールの涙―一九世紀エジプトについての近代主義的言説とフェミニスト言説の批評)
第2部 一九世紀末葉から二〇世紀初頭にかけて―母・妻・市民(教養ある主婦をつくり出す―イランにおける取り組み;教育を受けた母、構造化された遊び―一九世紀末から二〇世紀初頭のエジプトにおける育児;エジプトにおけるジャンヌ・ダルクの様々な生)
第3部 二〇世紀後期―イスラーム主義・近代化論・フェミニズムの多様性(フェミニストから逃れ、近代性の打倒をはかる?―二〇世紀イランにおける変化;エジプトにおけるフェミニズムとイスラーム主義の蜜月―ポストコロニアルな文化ポリティクスとしての選択的拒絶)
結び トルコの女性と近代性をめぐる、厄介な問題

著者等紹介

アブー=ルゴド,ライラ[アブールゴド,ライラ][Abu‐Lughod,Lila]
コロンビア大学人類学科教授、女性・ジェンダー研究所(Institute for Research on Women and Gender,IRWS)所長。現在は、現地で人気のあるテレビシリーズと、現地におけるジェンダーや階級、国民アイデンティティ、近代性との関わりを考察しながら、エジプトのテレビ番組における文化の政治学に取り組む

後藤絵美[ゴトウエミ]
東京外国語大学南・西アジア課程、ペルシア語学科卒(2000年)。東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究修士号取得(2002年)。同大学同研究科博士課程満期退学。日本学術振興会特別研究員(2007年‐)。平和中島財団奨学生としてエジプトに留学、カイロ・アメリカ大学女性・ジェンダー研究所に研究員として在籍(2003‐2005年)。専門はイスラーム文化。特に女性観やヴェール問題を扱う

竹村和朗[タケムラカズアキ]
東京都立大学人文学部社会学科卒(2002年)。カイロ・アメリカ大学人文社会科学部社会学・人類学科修士号取得(2005年)。現在、東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究博士課程に在籍。専門は人類学。特にエジプトの農村社会や土地開拓、国家・社会関係に関心をもつ

千代崎未央[チヨザキミオ]
専修大学文学部人文学科卒(1997年)。千葉大学文学研究科文学修士号取得(2001年)。現在、同大学社会文化科学研究科博士課程に在籍。文部科学省アジア諸国等留学生奨学金によりカイロ・アメリカ大学に留学(2003‐2005年)。同大学女性・ジェンダー研究所の研究員として在籍(2004‐2005年)。専門はエジプト近代史。特にナショナリズム、コロニアリズム、フェミニズムの関係に関心をもつ

鳥山純子[トリヤマジュンコ]
国際基督教大学教養学部社会科学科卒(1998年)。カイロ・アメリカ大学大学院人文社会科学部社会学・人類学科修士号取得(2004年)。現在、お茶の水女子大学人間文化研究科ジェンダー学際専攻博士課程に在籍。専門は現代エジプト(カイロ)の家族関係。家父長制を恋愛観、セクシュアリティといった視点から研究(および実践中)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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