内容説明
教師の養成と成長、教師教育改革という今日的課題を射程におきつつ、現代社会における子どもの生存と発達の現実に軸足をおいた「発達援助の学」の一つの試み。
目次
序 臨床教育学の構想―創造の現場から
1 日本の社会と臨床教育学(子ども理解と臨床教育学―「子ども理解のカンファレンス」の試み;地域からの臨床教育学の胎動―北海道桧山郡上ノ国町の調査から;現場でいきる臨床教育学を求めて;「臨床」という言葉と臨床教育学―医学教育及び臨床心理学の場合に即して)
2 世界の中の臨床教育学(ナラティヴ・ラーニングと発達援助の理論―フィンランド調査から考えたこと;スローエデュケイティングと臨床教育学―カナダでの教育改革運動から;新任教師へのケアと臨床教育学―アメリカ合衆国での調査かた見えてきたもの)
3 教師の養成・成長と臨床教育学(夜間大学院における臨床教育学の学びと教育実践―武庫川女子大学・現職教員への聴きとりを中心に;現職教員と構築し合う臨床教育学―北海道教育大学・学校臨床心理専攻の大学院生とともに;臨床的な子ども理解と教師養成教育―都留文科大学における臨床教育学の試み;教師教育改革の国際的動向)
4 臨床教育学の自己吟味(カナダにおける教師のアイデンティティ形成と日本の教師像のこれから―クランディニンの研究グループが拓くナラティヴな学校研究の検討を通して;臨床教育学への教育人間学的パースペクティブ;保育と臨床教育学―アンリ・ワロンの情動研究に着目して;教師のライフヒストリーの語り・聴きとりとその意味)
著者等紹介
田中孝彦[タナカタカヒコ]
1945年生まれ。都留文科大学・教授。専門は教育思想・臨床教育学
森博俊[モリヒロトシ]
1948年生まれ。都留文科大学・教授。専門は障害児教育論・臨床教育学
庄井良信[ショウイヨシノブ]
1960年生まれ。北海道教育大学大学院・教授。専門は臨床教育学・教育方法学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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かもやん
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