内容説明
「ひょうたん島問題」は身近な「日本問題」。海を漂うひょうたん島に、カチコチ島、パラダイス島の人々が移住してきたことから、島ではコミュニケーション、文化・祝祭、言語・教育、集住と分離、資源・環境など、さまざまな社会問題が起こります―。架空の島を舞台に、多文化共生社会に生じる現実的課題をシンプルかつラディカルに浮き彫りにし、マジョリティとマイノリティそれぞれの立場からロールプレイすることで、問題解決の方策を参加者が共に考えることができるシミュレーション教材です。付録CD‐ROMには状況説明、役割・政策カードなど、ワークショップに活用できる紙芝居ツールを収録。
目次
第1部 実践編(3つの島―ひょうたん島物語;あいさつがわからない―異文化コミュニケーション;カーニバルがやって来た―祝祭と労働;ひょうたん教育の危機―教育の国際化;リトル・パラダイスは認められるか―居住地域とコスト;ひょうたんパワーの消滅―共有財産とは何か)
第2部 理論編(『ひょうたん島問題』とは何か)
第3部 資料編(講演・ワークショップ配布資料;『ひょうたん島問題』の履歴;『ひょうたん島問題』読み聞かせ用画像確認表)
著者等紹介
藤原孝章[フジワラタカアキ]
同志社女子大学現代社会学部現代こども学科教授。1995年同志社大学大学院文学研究科教育学専攻修士課程修了。全国社会科教育学会、日本社会科教育学会、社会系教科教育学会、異文化間教育学会、日本国際理解教育学会、日本グローバル教育学会所属。社会科教育及び国際理解教育、開発教育において、地球的な諸課題を学習する場合のカリキュラムや単元開発、教材開発を研究している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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