目次
第1章 学校は社会階層を結ぶ「エレベーター」としての機能を果たせなくなる(この父にして、この子あり;不平等に供給される学位という財;学位の商品としての価値は減価する;学位の相対的重要性;ヨーロッパにおける能力主義の変化)
第2章 能力と社会的公正(学校での能力の不確実性;学力と職業上の能力;社会的格下げの両義性;職業人にとってのさまざまな能力)
第3章 さらなる教育、何のため?(経済的・社会的恩恵とは何か;「経済からの要求」という厄介なお願い;比較では、口実は見つからない;把握することの難しい「社会的効果」;「学歴偏重」が教育を駄目にするとき)
第4章 実社会参入についての再考(教育の分離と進路/選抜;より職業的で責任のある方向性;社会人としての生活の魅力を高める)
著者等紹介
ドュリュ=ベラ,マリー[ドュリュベラ,マリー][Duru‐Bellat,Marie]
教育問題を専門とする社会学者。パリ政治学院(IEP de Paris)教授。Observatoire Sociologique du ChangementならびにInstitut de Recherche en ´Education(IREDU)において研究者としても活躍。研究分野は教育政策や学校システムにおける社会的格差や男女格差
林昌宏[ハヤシマサヒロ]
翻訳家。1965年、名古屋市生まれ。立命館大学経済学部経済学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Ucchy
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(要約)フランスでは教育拡大政策によりバカロレア取得率(≒大学進学率)が69%に。背景には能力を身に付けることは社会的に上昇をもたらす、よって能力を身につける機会を広げることで格差を是正できるという「能力主義」に基づく考え方がある。しかし実際は家庭の貧富や社会構造が子供の社会的地位を決定しており、教育の影響は小さい。能力主義は現在の不平等を正当化しつつ家庭間の格差を隠蔽するイデオロギーとなっている。また、大卒者が需要を超えて生み出された結果、大卒にもかかわらずそれに見合わない仕事にしか就けない若者が増えて2015/08/30
takao
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ふむ2025/10/08
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- 和書
- 日本刀図鑑 (保存版)




