レイシズムの変貌―グローバル化がまねいた社会の人種化、文化の断片化

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  • サイズ A5判/ページ数 190,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784750326665
  • NDC分類 316.8
  • Cコード C0036

内容説明

レイシズムは変貌する。科学を標傍する古典的なレイシズムは姿を消したかに見える。だがレイシズムは今日、「差異」や文化の固有性を強調する言説に巧妙に潜む。著者は近年ヨーロッパで高まるレイシズム現象を例示しつつ、レイシズムとは何かを定式化する。そしてこれらの現象が、グローバル化による西欧社会の転換―労働運動の衰退、教育・福祉などの諸制度の危機、文化の断片化、メディアの役割の増大―と結びついていることを明らかにする。さらに反レイシズム運動の困難を示しつつ、レイシズムを克服する思考を切り開く。

目次

1 レイシズムの分析理論(科学的レイシズムから新しいレイシズムへ;レイシズムの空間;レイシズムは様々な形で表れる;人種差別暴力)
2 レイシズムの現在(ヨーロッパ社会におけるレイシズムの現状;メディアの影響;反レイシズムの困難)

著者等紹介

ヴィヴィオルカ,ミシェル[ヴィヴィオルカ,ミシェル][Wieviorka,Michel]
1946年、パリ生まれ。アラン・トゥレーヌ(社会運動論)のもと、1988年『テロリズムの社会学』で国家博士号取得。現在、国際社会学会(ISA)会長、パリ社会科学高等研究院教授。専門は、社会運動論、多文化主義、文化的差異、レイシズム、暴力、テロリズムなど、幅広い分野に及ぶ

森千香子[モリチカコ]
南山大学専任講師。社会学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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世界はきっと輝いてみえる

1
レイシズムについて体系化や分類を試みている書籍。そもそもレイシズムってなんだ、というところも押さえているのでわかりやすい。主に近代ヨーロッパにおけるレイシズム的事例や状況について語られているので、この中の理論的な部分について日本などに当てはめてみると面白かった。2012/06/22

awe

0
かなり分かりやすく、読みやすく、刺激的な入門書だった。ここで述べられているようなレイシズム理論は、今日の国際情勢にも十分当てはまるだろう。著者の予想通り、今はレイシズム渦巻く世界である。2017/08/12

ほんよむしばいぬ

0
レイシズムとは何かを落ち着いて考えてみようと思って読んだ本。レイシズムの歴史から現代のレイシズムの分析など。アメリカ的な考え方とフランス的な考え方など違いも興味深かった。また、昨今の日本におけるレイシズムを考える上でも参考になる。2013/04/18

Hiroshi Higashino

0
ちょっと理解が追い付かない感じだったけれど、第1部の結論のところは興味深い

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