内容説明
OECDが実施している生徒の学習到達度調査(PISA)のデータにもとづいて、移民背景をもつ子どもの学力の実態を明らかにし、ネイティヴの子どもの学力と比較したものである。また、移民の子どもの学習に影響を与える要因、たとえば、社会的背景、家庭での使用言語のほか、学校に対する態度、学習の動機、学習ストラテジーなどにも着目した。さらには、各国における移民統合政策にも言及している。
目次
第1章 OECD諸国における移民統合と移民受け入れの歴史
第2章 PISA2003年調査にみる移民の子どもの学力
第3章 移民の子どもの背景的特徴、数学的リテラシー、学習環境
第4章 移民の子どもの学習特性
第5章 移民の子どもの言語能力獲得のために―補足調査からわかる各国の施策
付録
著者等紹介
斎藤里美[サイトウサトミ]
1960年静岡県生まれ。1982年お茶の水女子大学文教育学部卒業。1990年一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程満期退学。東洋大学文学部教授。専門は、教育目標・評価論、教育課程の国際比較
木下江美[キノシタエミ]
1979年島根県生まれ。2003年一橋大学社会学部卒業。現在、一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程在学中。専門は、教育思想史、ドイツ現代史、社会化研究
布川あゆみ[フカワアユミ]
1983年京都府生まれ。2006年上智大学文学部卒業。現在、一橋大学大学院社会学研究科修士課程在学中。専門は、教育社会学。ドイツの終日学校を事例に、子どもの教育をめぐる学校と家庭との任務分担関係の変容について考察している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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