目次
1 植民地言説に対するアンデス先住民の異議申し立て―グァマン・ポマの“沈黙”
2 支配文化を駆使し民族復権をはかる「大地の民」―チリのマブーチェ
3 ベトナムにおける戦争の記憶とトラウマ
4 盧千恵―台湾愛国の児童文学
5 トラウマとアイデンティティの模索―ハルビンの亡命ロシア人の場合
6 支配と抵抗がつくる共通の「記憶」―問われる私たちの「認識」と「記憶」
7 タン・キムのジレンマ―クメール・ルージュ体制下の性暴力にどう向き合うべきか
8 アスベスト災害とリスクコミュニケーション―ステークホルダーの対立とコミュニケーションによる緩和のプロセス
著者等紹介
松野明久[マツノアキヒサ]
大阪外国語大学教授。インドネシア、東ティモール地域研究、紛争研究。紛争後の東ティモールで真実和解委員会の歴史調査アドバイザーを務めるなど、政治的暴力の真実探求と克服の取り組みを研究している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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