感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みや
31
耳の聞こえない少年ジェイコブが学校で過ごす様子を通して、聴覚障害の子どもたちを教育で支援する方法の解説本。「唇を読む」というのは、どの程度まで可能なのか。人によって違うと思うので、その人ごとに度合いを探っていきたい。大きな声を出す必要はなく、顔を見て普通に喋るのが良いらしい。音の出し方は「見て」学ぶが、文章の組み立て方を理解するのは難しく、特別な国語の授業を受ける子供が多いことを初めて知った。巻末にある教師向けのヒント集が役立ちそう。ほとんどの子が生き生きした生活を送っている「ふつうの」子である。2017/07/31