内容説明
その生涯を通じて差別と果敢にたたかい続けた自主的部落解放運動の創始者の一人、西光万吉は、戦前においてこの非暴力の道と葛藤し、戦後は自然とその道をひたすら邁進した数少ない日本の社会運動家である。本書では、西光万吉宅に残されていた未公表資料や関係者の聞き取りによって、西光万吉の「和栄政策」を追った。
目次
第1章 和栄政策の起点
第2章 平和省の提案と「和栄政策」の具体化―一九五一年から一九五四年の社会党分裂の時代
第3章 社会党の平和政策としての「和栄政策」―一九五五年一〇月から一九五九年、統一以後
第4章 敬遠される和栄政策と支持される和栄政策―一九六〇年から一九六五年
第5章 「低開発国にたいする国際協力策」として
第6章 西光万吉の最後の仕事―「老人の童話」について
著者等紹介
加藤昌彦[カトウマサヒコ]
1946年生まれ。関西外国語大学人権教育思想研究所教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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