出版社内容情報
放浪芸人としての世俗の「音楽家」を中心に、彼らの起源や出自、偏見や差別、その社会的・法的地位、さらには教会や宮廷における位置づけと役割など、多面的な視点から中世ヨーロッパの楽師の全貌を豊富な文献史料と図版を基に描き出す。
まえがき
凡 例
序 論
原史時代と中世のあいだの音楽家
中世の職業音楽家
中世の音楽理論における芸人
同時代人たちの判断にみられる芸人
中世社会の周辺集団
社会的出自と芸人たちの地位の差異
放浪楽師や道化師、遍歴学生に対する一般に流布していた偏見
女性芸人の排斥
芸人たちの外見や衣装
芸人の名前
放浪芸人たちの法的身分
歌謡の形式、舞踊、さまざまな演奏方法
楽器、演奏方法、典型的な組み合わせ
音楽が身体および精神へ及ぼす作用についてのイメージ
キリスト教世界における放浪楽師の役割
放浪芸人に対する教会の公式見解
高位聖職者の修道院と邸宅での現実
教会の庇護のもとで放浪芸人が手を結ぶ
教会の祝祭日での放浪芸人の芸
貴族と宮廷文化にとっての音楽の意義
楽師と貴族階級との関係
貴族生活の現実
贈与という宮廷の典礼
貴族の祝祭
馬上武芸試合と軍隊
中世の都市における芸人の芸と市民の誇り
楽師の暮らしか、勤勉な市民生活か
都市の楽師とその使命
都市の日常と市民の祝日における芸人
訳者あとがき
文献一覧
訳者あとがき
本書は、Bachfischer
Margit: Musikanten
目次
序論
同時代人たちの判断にみられる芸人
放浪芸人たちの法的身分
歌謡の形式、舞踊、さまざまな演奏方法
楽器、演奏方法、典型的な組み合わせ
音楽が身体および精神へ及ぼす作用についてのイメージ
キリスト教世界における放浪楽師の役割
貴族と宮廷文化にとっての音楽の意義
中世の都市における芸人の芸と市民の誇り
著者等紹介
バッハフィッシャー,マルギット[バッハフィッシャー,マルギット][Bachfischer,Margit]
レーゲンスブルクとアウクスブルグで音楽学、心理学、社会学を修了する。現在、アウクスブルク大学で、16、17世紀の音楽を中心に、音楽学を教えている
森貴史[モリタカシ]
1970年、大阪府生まれ。関西大学文学部助教授
北原博[キタハラヒロシ]
1970年、埼玉県生まれ。奈良教育大学教育学部非常勤講師
濱中春[ハマナカハル]
1969年、京都府生まれ。法政大学社会学部助教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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