歴史教科書 在日コリアンの歴史

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歴史教科書 在日コリアンの歴史

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  • サイズ A5判/ページ数 133p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784750322872
  • NDC分類 316.81
  • Cコード C0036

目次

第1部 解放前(在日コリアンはどのようにして形成されたのか;解放前の在日朝鮮人のくらし)
第2部 解放後(祖国の解放と韓日国交正常化;定住化の進展と民族差別撤廃運動)

出版社内容情報

在日の歴史を解放前と後に分け、前者では韓国併合、2・8独立宣言、強制連行、徴兵・徴用を、後者では南北分断、外国人登録令、韓日法的地位協定、地方参政権や就職差別の問題などを、高校生向けに分かりやすく説明。スポーツ選手や作家らの人物コラムも充実。

はじめに――在日コリアンの歴史を語り継ぐために
第1部 解放前
 第1章 在日コリアンはどのようにして形成されたのか
  1.在日朝鮮人はなぜ、海峡を渡ったのか
  2.祖国の独立に連帯した在日朝鮮人
 第2章 解放前の在日朝鮮人のくらし
  1.関東大震災と在日朝鮮人の受難――渡日の第一段階
  2.差別と偏見のなかでの定着過程――渡日の第二段階
  3.強制連行、徴用、徴兵の時代――渡日の第三段階
第2部 解放後
 第3章 祖国の解放と韓日国交正常化
  1.祖国の解放と分断
  2.GHQの政策と日本政府
  3.韓日国交正常化と在日コリアン
 第4章 定住化の進展と民族差別撤廃運動
  1.在日コリアンの定住化と国籍条項・就職差別撤廃運動
  2.指紋押捺拒否運動と自治体労働者の連帯
  3.地方参政権獲得運動と在日コリアン社会の変容
おわりに――21世紀、在日コリアンのゆくえ
巻末年表――第1部 解放前
巻末年表――第2部 解放後
索 引

はじめに――在日コリアンの歴史を語り継ぐために
 在日コリアンの歴史が形成された起点を、1905年の乙巳(ウルサ)条約(第二次韓日協約)であると定義したならば、私たちはすでに一世紀の歴史を歩んで来たことになります。しかしながら現在、在日コリアン社会の基盤を造りあげた一世が数少なくなり、これを受け継いだ二世の中で、一世の歩みを三・四世の子どもたちに教えることができると、自信を持って言える人が果たしてどれだけいるでしょうか。
 もちろん、在日コリアンの歴史について述べている書物は、図書館や書店に行けば数多くありますが、学生の読み物としては専門的だったり、用語が難しすぎたりするのが実情です。私たちはこのような状況をふまえ、誰もが手軽に読むことができ、在日コリアンの父母が子どもに教える上での参考になる、全く新しい「在日コリアンの歴史」教科書を自らの手で作ろうと考えたのです。
 元々、本書の発刊事業は、2000年9月に在日本大韓民国民団の専門委員会として設置された「在日同胞21世紀委員会」から始まりました。同委員会における6部会のひとつである「人・文化づくり部会」からの提言がそれで、これを受け具体的に動き始めたのは、2004年7月の中央民族教育委員会・小委員会からでした。同年9月の全体会議を経て、11月には第1回作成委員会をもち、年末には大阪韓国人会館で、執筆者による「『教科書』作成のための連続講座『在日の歴史』」を4回にわたり開催、内外からの期待と注目を集めました。
 けれども事業を進めてみると、高校生に向けた文章表現、および適切な用語の取捨選択とその注釈のあり方、掲載写真の収集や執筆者間の意見調整など、予想した以上にさまざまな課題に追われたというのが実感です。そのため、当初の予定より遅れはしましたが、なによりもご執筆頂いた先生方の熱意、民族教育委員と作成委員のご協力、そして関係各位の物心両面からのご支援を得て、発刊にこぎつけましたことを心より嬉しく思う次第です。
 本書は「歴史教科書」と名づけたものの、学校で実際に使われている教科書に代わるものではありません。副読本として民族学校や民族学級などで活用されることを望むものであり、また日本の方にもぜひ読んで頂きたいと考える、いわば学習教材であり、知識を満たす読み物でありたいとのスタンスに立っています。
 また、発刊が提起された所期の趣旨に則り、本書は在日コリアンを総体的に網羅し、個人の信条や所属団体、あるいは国籍に関係なく、あくまでも客観的な歴史の事実を伝えること、すなわち史実中心の立場をとることを根幹にしています。タイトルを『歴史教科書 在日コリアンの歴史』とし、文脈上の例外を除いて、ほぼ解放前は「朝鮮人」、解放後は「在日コリアン」と表記しているのも、そのような趣旨にあわせたものです。
 もちろん、お読みになれば、まだまだ不充分なものであることに気づかれることでしょう。取り上げたテーマや事件、あるいは視点や表現などに過不足を感じられるかもしれません。たとえば、経済・科学技術・文化・芸術などの分野で活躍する在日コリアンや、本国の発展に寄与した具体的な事例などをあまり網羅することができませんでした。こうした点につきましては、今後の課題として、多くの方々の御意見・御感想を頂ければ幸いです。
 1988年のソウルオリンピックの年に生まれた子どもたちは、すでに高校生になりました。発刊された今、あらためて思うことは、本書を通じて在日コリアンの次世代はもちろん、日本の方々にも私たち在日コリアンの歴史を、事実ありのままに知ってほしいということです。まぎれもなく日本の近・現代史の一部である「在日コリアンの歴史」を、国籍や民族を超えて共に語り継ぐこと、それが韓日両国民とその架け橋としての使命を担う在日コリアンとによる、未来への新たな一歩となると固く信じるからです。

2006年2月
在日本大韓民国民団・中央民族教育委員会
委員長 李英秀(イヨンス)