マンガ 平壌―あるアニメーターの北朝鮮出張記

マンガ 平壌―あるアニメーターの北朝鮮出張記

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  • サイズ A5判/ページ数 180p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784750322674
  • NDC分類 292.12
  • Cコード C0079

出版社内容情報

フランス系カナダ人が、テレビアニメの仕事で北朝鮮の平壌に2ヵ月滞在した生活を描く。ホテルの設備は? レストランの食事は? 地下鉄・博物館の様子は? 移動や遊びの自由は? などをありのままに描きつつも、常にどこかで感じる矛盾を冗談交じりに描く。

内容説明

テレビアニメの仕事で北朝鮮平壌に2カ月滞在することになったフランス系カナダ人のアニメーター。日々の素朴な疑問から驚きや矛盾など、平壌での生活をありのまま描いた傑作マンガ。

著者等紹介

ドゥリール,ギィ[ドゥリール,ギィ][Delisle,Guy]
1966年、カナダ・ケベック州生まれ。86年にモントリオールでアニメの仕事に就き、88年にはドイツへ出張、長編アニメの制作にたずさわる。90年にフランスで初めて仕事をし、93年にはマダガスカル島西方の仏領レユニオン島でアニメ制作を教える。97年に中国・深〓(せん)へ出張。2001年5月から2カ月間、フランスのテレビアニメの仕事で平壌の朝鮮科学教育映画撮影所に派遣される。現在は漫画家として活動

桧垣嗣子[ヒガキツギコ]
東京生まれ。上智大学卒。パリ第10大学第二課程修士、パリ第3大学DEA(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アリーマ

7
アニメ製作のために2ヶ月平壌に滞在した、カナダ人アニメーターの手記。漫画で描かれている。フランス語圏の人らしく、ちょっと捻った感じのユーモアのセンスと、とぼけた感じの絵柄がいい味を出している。2001年の話なので今とは色々状況が違うのだろうが、非常に貴重な記録だ。英語版が出ているなら、他の作品も読んでみたいと思った。2018/08/15

印度 洋一郎

4
フランスのTVアニメ制作のために、二カ月間平壌に出張したフランス系カナダ人アニメーターによるルポマンガ。照明が点かないので薄暗い空港やデパート、シャフトとの間に隙間のあるエレベーター、妙にガランとした平壌の街並、真っ暗な深夜の街を何やら歩き回っている住民など、異世界のような北朝鮮の社会を伝えている。仕事の合間にしっかりプロパガンダな観光をさせられているのが、何と言うか・・・。監視役の通訳やガイドとの微妙な関係の中にほの見える、"静かな恐怖と共に生きる人々"の姿がまるでオーウェルの「1984」そのもの。2012/05/09

生島国宜

3
2012年フランスのアングレーム国際漫画祭にて、エルサレムでの滞在を元にしたルポコミック「エルサレム時評」が最優秀作品賞に選ばれたBD作家Guy Delisleの現在(2013年4月)読める唯一の邦訳版。外国人から見た北朝鮮という国、人の光景がアニメーターらしいユーモアさと率直さで描かれている。国、政府っていう人間同士の約束事で成り立ってるような機関は、どこでもいびつだと思うけど、ここまであからさまだと本当に滑稽。でも、笑えない。幅のあるいいコミック。他の作品も読みたい。2013/04/01

Mark.jr

2
こんな作り話みたいな国が実際お隣に存在しているのはあまり笑い事ではない。2018/05/28

謡子

2
同じ時間軸、同じ地球上にあるはずの北朝鮮という国ーーといっても2001年の時点だけれども。 アニメの下請け…やるんだ…。 フツーに「外国人監督を拉致して、映画を撮らせた」とか書いてある。そして国民の3分の2がどう生活しているのか心配になる。 彼が通訳へのプレゼントに?持って行ったジョージ・オーウェル『1984年』は最近また脚光を浴びてる本だ。 筆者が現地の人の口からききたかっただろう言葉は一切聞けないし、聞きたい質問は口から出ない場所。 それでも、芸術的才能のあるひとは大事にされているようだ。2017/08/08

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