出版社内容情報
DV防止法が施行されてもいまだ減らない被害の実態。本書は民間相談機関の専門家とDV事件を多く手がけている第一線の弁護士が、31のQ&Aで当事者、中でも若い女性が特に必要としている情報を提供する。相談機関や関連書籍も多数収録。
はじめに
第1章 DVって本当はどんなこと?
Q1 人権とは何ですか? 日常生活の中で、どのように自分の人権を守ることができますか?
Q2 ドメスティック・バイオレンス(DV)とは何ですか?
Q3 ドメスティック・バイオレンス(DV)は本当に身近な問題ですか? 私にも関係があるのでしょうか?
Q4 精神的な暴力は分かりにくいのですが、具体的にどういうものですか?
Q5 DVの原因は何ですか? 私が変われば暴力はおさまりますか?
Q6 DVの被害に遭っているかどうか、どうしたら分かりますか?
Q7 DVの被害に遭わないために何ができますか?
第2章 このまま彼と付き合っても大丈夫?
Q8 DV加害者は病気なのでしょうか?
Q9 彼と別れたくないのですが、DVをやめさせることはできますか?
Q10 彼が「暴力をやめるためにカウンセリングに行く」と言っています。カウンセリングでDVはおさまるでしょうか?
Q11 暴力的な彼と付き合っていると、私にはどんな影響がありますか?
Q12 暴力的な彼と別れようと思います。どんな点に注意したらよいでしょうか?
Q13 婚約してから、不安になってきました。これがマリッジbr> Q22 避難して安全な環境になったはずなのに、どんどん体調が悪くなります。どうしたらよいでしょうか?
Q23 男性と付き合うのが怖くなり、人とかかわるのもいやになりました。どうしたらよいでしょうか?
Q24 自助グループとはどんなものですか? 参加すると、どんな効果がありますか?
第5章 法律面ではどうなのかしら?
Q25 DVの加害者であるパートナーから安全に逃れる方法はありますか?
Q26 経済的に困難な状況の場合、弁護士に依頼するためにはどうしたらよいでしょうか?
Q27 DVについて、弁護士や調停委員に分かってもらうにはどうしたらよいでしょうか?
Q28 体調が悪く、調停や裁判の準備が難しい状況です。どうしたらよいでしょうか?
第6章 私にできることって、どんなこと?
Q29 二次被害に遭わないために何ができますか? 二次被害に遭ったら、どうしたらよいでしょうか?
Q30 自分の体験を社会に還元したいと思います。被害当事者としての体験を活かして社会参加することはできるでしょうか?
Q31 私は被害当事者ではありませんが、ボランティア団体を支援したいと思っています。何ができるでしょうか?
巻
はじめに
「もっと早く専門家に相談していたら……。こんなに苦しまなくてもすんだかもしれないのに……」。
多くのドメスティック・バイオレンス(DV)被害当事者からの相談を受けながら、私の心の中をよぎる残念な思いです。情報があふれている現代社会において、本当に必要な情報が必要としている人に届くのは実は難しいことだと、相談を受けながら痛感してきました。どうしたら、みなさんのところに必要な情報が届くのでしょうか。そのために、まずこれだけは知ってほしい情報とさらに詳しい情報の取り方、そして情報の活用法をわかりやすく説明する本が必要だと私たちはずっと考えていました。みなさんがDVについて疑問に思ったときに、困ったときに、この本を入門書・解説書として、いつでも開いて読んでいただけたらと願っています。
本書はQ&A形式で構成されています。質問は、民間相談機関として、多くの相談者から尋ねられる質問の中からとりわけ必要性の高いもの、普遍性のあるものを選んで、取り上げました。この本の特徴として、まず最初から最後まで読んでいくことによって、DV問題について概観することができるように構成されています。また、自分が興味のある部分
内容説明
女性の5人に1人が悩んでいます。相談機関の専門家と第一線の弁護士がやさしく解説。
目次
第1章 DVって本当はどんなこと?
第2章 このまま彼と付き合っても大丈夫?
第3章 どんなサポートがあるのかしら?
第4章 心のケアはどうしたらいいの?
第5章 法律面ではどうなのかしら?
第6章 私にできることって、どんなこと?
著者等紹介
番敦子[バンアツコ]
弁護士。第二東京弁護士会所属。番法律事務所主宰。日本弁護士連合会犯罪被害者支援委員会副委員長兼事務局長。1994年の弁護士登録以来、第二東京弁護士会の両性の平等に関する委員会に所属している。ドメスティック・バイオレンス、セクシュアル・ハラスメント、性犯罪など、女性が被害者である事件を多く手がける。東京ウィメンズプラザのDV法律相談を担当している。2003年から2004年にかけて、東京都男女平等参画審議会委員(第2期)を務めた
中山洋子[ナカヤマヨウコ]
アートコーディネーター・作家。横浜生まれ。アートギャラリーに10年間勤務。その後、異業種数社の会社勤務を経て、フリーのアートコーディネーターとして活動。その間、ボランティア活動団体の運営支援にも携わっている。日本メディア・アート協会(JMAA)理事。ウィメンズネット・サポート(WNS)事務局
根本真美子[ネモトマミコ]
東京生まれ。会社員として働きながら、DV被害者支援団体でボランティア活動を行う。行政の研修や大学での講演を行い、支援活動の経験を社会にフィードバックしている。コメディカル(福祉従事者)としての立場からも被害者支援に携わっている。2005年7月に開催された日本うつ病学会総会では、支援現場での考察結果について演題発表を行った。被害者支援を行う一方で、デート・バイオレンス被害防止のために若い世代への教育にも力を注いでいる。日本うつ病学会会員。日本トラウマティック・ストレス学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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