出版社内容情報
DV対策では日本よりはるかに進んでいる米国で出版されたカウンセラーと警察官によるサバイバーマニュアルの邦訳。DVとは何か、被害者への影響、子どもへの影響、加害者のタイプ、今できること、家を出てから等、経験に基づいた内容は援助職の人にも最適。
はじめに
第1章 私のことかしら?
DVとは何か?
DVの定義
今の状態から出発しよう
第2章 DVの被害者への影響
破壊的男女関係の要素
1 嫉妬/2 コントロール/3 無理な期待/4 孤立
暴力のサイクル
第3章 DVの子どもへの影響
ストレスの多い環境における子どもの発達
1 幼児時代/2 学校に入る前/3 小学生時代/4 思春期/5 子どもへの精神的影響
第4章 DVの加害者とはどんな人か
第5章 今できること
安全プラン
1 一触即発状態のとき/2 家を出る準備をしているときの安全/3 家のなかでの安全/4 保護命令による安全/5 職場および公共の場での安全/6 身の安全と精神的健康/7 家を出るときに持って出るもの
第6章 家を出てから
自分自身との関係を築く
だれかと関係を築く
子どもたち
訳者あとがき
はじめに
この本は、カウンセラーとして、警察官としての、私たちのそれぞれの経験を反映しています。したがって、この『ドメスティック・バイオレンス サバイバーマニュアル――自由への羽ばたき』も姉妹編である『ドメスティック・バイオレンス・セラピストガイド――自由への羽ばたき』〔日本語版は現在翻訳中〕にも、脚注や引用文献はありません。例外は『セラピストガイド』の冒頭の章で、DV(ドメスティック・バイオレンス、配偶者暴力)に対する私たちの考え方を裏づける目的で、過去二五年間に行われた調査や研究の一部を引用してあります。
この本は、DVのサバイバーであるあなたが、自分の置かれている状況や、今までのあるいはこれからの人間関係を今一度見直すことにより、そこから受けた傷を癒すことができ、そして将来的にDVのもつ破壊的影響を受けないようにするためのものです。
この本だけで癒しの全プロセスが達成できるのではありません。あなたがさまざまな情報やガイダンスや援助を受けていくなかで、あなたが人間として成長し変容していくプロセスの一助として使ってください。DVの被害者援助の訓練を受けた経験のあるカウンセラー、そしてクライアント価値ある人間として扱うよう励ますこと、この本がそのようなかたちであなたの道連れとなることを希望し願っています。
ウェンディ・スーザン・ディートン
マイケル・ハーティカ
内容説明
DVのサバイバーが、自分の置かれている状況や、今までのあるいはこれからの人間関係を今一度見直すことにより、そこから受けた傷を癒すことができ、そして将来的にDVのもつ破壊的影響を受けないようにするためのものである。
目次
第1章 私のことかしら?
第2章 DVの被害者への影響
第3章 DVの子どもへの影響
第4章 DVの加害者とはどんな人か
第5章 今できること
第6章 家を出てから
著者等紹介
ディートン,ウェンディ・スーザン[ディートン,ウェンディスーザン][Deaton,Wendy Susan]
ファミリー・結婚セラピスト。特に虐待被害者の援助、個人カウンセリング、トレーニング(対象は、警察官、検察官、ソーシャル・ワーカー、強かん救援センタースタッフ、シェルタースタッフ、医療機関職員および精神衛生施設職員)などを行っている。カリフォルニア児童虐待関連専門家協会(CAPSAC)理事
ハーティカ,マイケル[ハーティカ,マイケル][Hertica,Michael]
元警察官。ファミリー・結婚セラピスト。世界各国で児童虐待関連・DV関連の尋問方法の指導およびトレーニング(特に、児童・青少年の面接方法、犯人のプロファイリング方法・尋問方法、児童虐待関連の捜査、DVの子どもに及ぼす影響など)などを行っている。カリフォルニア児童虐待関連専門家協会(CAPSAC)の元理事長。全米児童虐待専門家協会理事。現在はカリフォルニア州レドンドビーチの家族支援センター、DVシェルター、青少年シェルタープロジェクトなどに参加
柿木和代[カキノキカズヨ]
1947年鹿児島県生まれ。翻訳家、英会話教師、カウンセラー。英国でカウンセリングを学ぶ。東京都国立市で英会話教室とカウンセリングルームを開く
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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