明石ライブラリー<br> ヘレン・ケラーの急進的な生活―「奇跡の人」神話と社会主義運動

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ヘレン・ケラーの急進的な生活―「奇跡の人」神話と社会主義運動

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  • サイズ B6判/ページ数 289p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784750320380
  • NDC分類 289.3
  • Cコード C0336

出版社内容情報

「奇跡の人」の美名が隠した、ヘレン・ケラーの真実の姿とは?「慈善は社会悪に対する免罪符」と言い切り社会主義を信奉、婦人参政権を主張し、人種差別、死刑制度に反対した、急進的思想家の側面に光をあて、苦悩しつつも、誠実に生きた生涯を活写する評伝。

感謝のことば
年譜
序章
第一章 私は今のような世界を好みません[一九〇〇―一九二四年]
第二章 盲の人びとへの神のお召し[一九二四―一九三七年]
第三章 私の渇ききった口に注がれるマンナ(天与の糧)[一九三七―一九四八年]
第四章 私はポリーがピラミッドに登ることを許しはしないでしょう[一九四八―一九六八年]
第五章 地球上で最も自由が少ない人びとの一人――ヘレン・ケラーの形成と再生
参考文献
訳者あとがき
索引

"訳者あとがき
 本書は、Kim E. Nielsen, The Radical Lives of Helen Keller. New York University Press, 2004.の全訳である。原本はPaul K. LongmoreとLauri Umanskyによって編集され、数年前から刊行されている「障害の歴史」シリーズの一冊である。
(中略)
 ところで、ヘレン・ケラーはほとんどの人がその名を知っている著名な人物であるが、その実体について私たちはどれほど知っているであろうか。私は本務校の学生たちだけでなく、非常勤講師として関わった十数校の学生たちにヘレン・ケラーについてどんなことを知っているか、質問を行なってみた。すると、盲聾唖の三重苦を克服した人物とか、サリバン先生に教育された人といった答えがほとんどで、数名の者が盲の人たちのために尽くしたといった回答をするだけであった。
 もとより、盲聾という重い障害をもつ人びとの教育の可能性があざやかに立証されたこと、その過程、人間の努力の可能性の生きた記念碑といったことから、ヘレン・ケラーの初期発達に関する情報はたいへん貴重であるし、それがさまざまな示唆を与えてくれるのは確かである。そして私たちは、それら概括された断片的な情報に接し、何となくヘレン・ケラーのではないかと、異常な警戒網を張ったという。彼女はまた、女性参政権の熱心な唱道者であり、平和主義者でもあった。さらに、アメリカにとって非公式の国際親善使節として多くの国々を訪れもした。
 こうした彼女の活動について著者は軍情報部やFBIのファイル、さらに国務省のファイルを含む、広範な資料に関する調査・研究を行ない、その政治的生活をあらわにしてくれている。さらに、このようなヘレン・ケラーの活動が、アメリカ中を吹き荒れたマッカーシズムによる魔女狩り攻撃の鉾先を、なぜかわし続けられたかについても示唆を与えてくれている。
 私はLash, Joseph. Helen and Teacher: The Story of Helen Keller and Anne Sullivan Macy. Addison-Wesley, 1980.(ジョセフ・ラッシュ著、中村妙子訳『愛と光への旅――ヘレン・ケラーとアン・サリヴァン』新潮社、一九八二年。これは全訳ではない)によってケラーの幅広い活動を知り、驚嘆していた。しかし、ニールセンのこの著作は、その政治的活動、障害というもののもつ意味に関し、より深い分析・検討を行なっている。
 ヘレン・ケラーと日本に関し、著者は特別な連携を認めている。日本ライトハウスの創始者である岩橋武夫"

目次

第1章 私は今のような世界を好みません―一九〇〇‐一九二四年
第2章 盲の人びとへの神のお召し―一九二四‐一九三七年
第3章 私の渇ききった口に注がれるマンナ(天与の糧)―一九三七‐一九四八年
第4章 私はポリーがピラミッドに登ることを許しはしないでしょう―一九四八‐一九六八年
第5章 地球上で最も自由が少ない人びとの一人―ヘレン・ケラーの形成と再生

著者等紹介

ニールセン,キム・E.[ニールセン,キムE.][Nielsen,Kim E.]
アメリカの歴史研究者。ウィスコンシン大学グリーン・ベイ校準教授。社会変化と開発、歴史と女性学を担当

中野善達[ナカノヨシタツ]
1934年、東京生まれ。1959年東京教育大学大学院教育学研究科修士課程修了。広島大学教授、大阪教育大学教授を経て1989年より筑波大学教授。1998年筑波大学を定年退官。佐野短期大学特任教授
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感想・レビュー

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tekka

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「彼女は自分のことを職業的著述家とみなした。しかし、彼女が稼いだ金は、彼女が望んだ形で家計を支持するには十分ではなかったので、彼女は富裕者の博愛に依存したのであった。また、彼女は自身の障害のこと以外のテーマについて書きたいと望んだが、編集者たちはそれには関心を示さなかった。ケラーにとって金銭は絶えざるストレスであった。実際、ヘレン・ケラーは経済的に自立していなかった。彼女が市民的・道徳的価値にとって必須と考えた経済的自立への彼女の主張は、どう考えてみても漠然としたものでしかなかった。」2020/12/05

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