ぼくに愛のチャンスある?―障害をもつ若者たちが語るセックスと恋

個数:

ぼくに愛のチャンスある?―障害をもつ若者たちが語るセックスと恋

  • 出版社からのお取り寄せとなります。
    入荷までにおよそ1~3週間程度かかります。
    ※商品によっては、品切れ等で入手できない場合がございます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷までの期間】
    ■通常、およそ1~3週間程度

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆上記期間よりも日数がかかる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆品切れ・絶版等により入手できない場合がございます。
    ◆品切れ・絶版等の確認に2週間以上かかる場合がございます。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • 店舗受取サービスはご利用いただけません。

    ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
  • サイズ A5判/ページ数 176p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784750320038
  • NDC分類 369.27
  • Cコード C0036

出版社内容情報

スウェーデンの若き障害者たちが語る自立・恋愛・セックスへの真摯な想い。共生とはなにかをかれらの言葉に知ることができる。

はじめに
「そのうちに歩けるようにしてもらえないの?」
セックスは歩ける友だちに対する自己顕示の方法だった(リー・シェルストレム)
はじめてのとき、体がどう反応するかまったくわからなかった(カタリーナ・ホーネル)
「わたしはここにいるのよ!」と自己表示すべきだ(マリアンヌ・グランノ)
障害者に関する統計
「いじめられるのは意地悪をしたばちよ」とイジメっ子の親はいった(リンダ・コルベー)
健常者よりも障害者が自分の性を自覚することはさらに重要なことだ(ビルギッタ・フルター)
脊髄障害者の反射的な勃起と膣のぬれ
愛しあっているけれど、意思の疎通が難しい(アンネリー・ステルナー、ヨーナス・ステルナー)
ぼくが父親になったら、ぼくにだって親父の資格があることをみんなに証明するよ(トーマス・イークランツ)
思ったより多くの男性脊髄障害者が父親になれる(リッカード・レヴィ)
セクシュアル・パースペクティブ
膀胱の手術を受ける前は男の子と寝たくないわ(リネーア・フォッシェル)
13歳から19歳までの時期はフィルターを通して世界を見ていた(トーマス・セイム)
お互いもっとも近づきあえるのは性交の

はじめに
 スウェーデンでは1960年代のなかばから1970年代のはじめにかけて、障害をもつ子どもたちが経済的にも社会的にも公的援助を受けられるようになり、施設に入らないで家族のもとで暮らすようになった。そして、家庭で育った障害児たちの、はじめての世代が、90年代になって成人の年齢に達した。先代の障害者たちとくらべ、彼らはずっと質の高い生活をエンジョイしているようだ。家族に愛され慈しまれて育った体験はなにものにもかえがたい。すべての障害者たちが平等でよりよい生活をおくる権利を保証する大きな一歩がふみだされたのだ。今日、グループホームで生活しているのは、家庭でのケアが難しい重度の重複障害をもつ子どもたちだけだが、こうした場合でもグループホームと自分の家とを往復し、両方が自宅になっている。ちなみにグループホームでは数人の障害者たちに職員がついて家庭的な環境の中で生活している。
 とはいえ、彼らが完全に社会参加するには、いまだにさまたげがある。たとえば、障害をかかえる子どもや青少年たちが学校ではいつも友だちの仲間に入れるとはかぎらないし、仲間はずれにされているがために協調性や衝突解決の手だてを学ぶ機会がない。こたパターンはない。また、みんながみんな疎外されているというわけではないが、障害が原因で仲間はずれにされたと全員がいっている。ひどいイジメを受けることなく育ってきたという人もいるが、何人かは大人になったいまもイジメによる悩みや苦しみをかかえている。全員が周囲の偏見や冷たい態度に対して厳しく闘ってきたといっている。
 本書に登場するリンダ、アンテ、リネーア、アン、ダンネ、ダニエルその他の若者たちが、自分自身について、愛や将来について語る真摯な姿を、読者に見ていただきたい。「あの人たちの目はまるで泉のようだわ」と写真家のウッラ・レンベリがいったが、彼らはわたしの『英雄』でもある。というのも、わたしはこの若者たちに親しみを感じるだけでなく、心から尊敬しているからだ。独自の生活体験の中でつちかわれた美しさがひとりひとりにそなわっている。彼らは「車イスから立ちあがり、新しい道を歩みはじめた」といってもいいすぎではないだろう。彼らが語る経験談は、彼らの思考や行動そのものなのだ。
 学校に通っている肢体不自由児たちは、福祉の削減による厳しい現状をヒシヒシと身に感じており、いまこそ、これまで以上の平等がもとめられている。周

目次

「そのうちに歩けるようにしてもらえないの?」
セックスは歩ける友だちに対する自己顕示の方法だった
はじめてのとき、体がどう反応するかまったくわからなかった
「わたしはここにいるのよ!」と自己表示すべきだ
障害者に関する統計
「いじめられるのは意地悪をしたばちよ」とイジメっ子の親はいった
健常者よりも障害者が自分の性を自覚することはさらに重要なことだ
脊髄障害者の反射的な勃起と膣のぬれ
愛しあっているけれど、意思の疎通が難しい
ぼくが父親になったら、ぼくにだって親父の資格があることをみんなに証明するよ〔ほか〕

著者等紹介

ヘゲリーン,レネー[ヘゲリーン,レネー][H¨oglin,Ren´ee]
ジャーナリスト。ストックホルム在住。現在歴史的な観点から見た障害者に関連する教科書をつくっている。これまでに障害者に関する著書を何冊か執筆。脊髄障害をもつ成人した息子がいる。日刊紙の記者として出発し、現在ではフリーランサーのジャーナリストとして働き、社会的文化的な問題や女性問題に関する文章を書き、合計して6冊のルポルタージュの本を出版してきた

レンベリ,ウッラ[レンベリ,ウッラ][Lemberg,Ulla]
写真家。ストックホルム在住。世界中で写真展を催したり、本やドキュメンタリーフィルムを制作している。最近は『世界の女性と愛しい子どもたち』という題の展覧会を開いた。ドキュメンタリーフィルムでは『証人たち』『ママやパパはどこにいるの?』、そして2004年にはトルコにおけるいわゆる「名誉殺人」を描いた映画『暗闇の中の会話』に映画カメラマンとして参加。現在回顧展を準備中

ビヤネール多美子[ビヤネールタミコ]
東京生まれ。ジャーナリスト

瀬口巴[セグチトモエ]
東京生まれ。スウェーデン在住30年。翻訳家。SF(スウェーデン・プロフェッショナル・トランスレーターズ・アソシエーション)会員
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

suchmo

1
色々なサポート体制がある国でもなかなか難しい。でも、自立しようとする(出来る)ことは大事。2020/02/09

うまチー塩

0
シングルマザー・ファーザー率高いのは流石スウェーデンというべきか2018/10/08

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/2195928
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品