女性と労働組合―男女平等参画の実践

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  • サイズ B6判/ページ数 268p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784750318677
  • NDC分類 366.621
  • Cコード C0036

内容説明

本書は、男女平等をめぐる第一線の活動家を中心とする事例をもとにした報告であり、組合員のなかでの女性たちの生き生きとした活動が読み取れる。

目次

第1章 女性の職域拡大をめざす(JR東海における女性の職域拡大(JR連合・JR東海ユニオン中央本部執行委員 山本愛子)
ドライバーと地下坑内作業への進出(都市交・大阪交通労働組合特別執行委員 山口百合子) ほか)
第2章 女性が働きやすい職場をつくる(男女賃金格差是正の取り組み―JUKIの事例(JAM東京・JUKI労働組合副執行委員長 芳野友子)
パートの労働条件改善の取り組み―組合員化の効果(UIゼンセン同盟・カスミユニオン中央執行書記長 高松栄) ほか)
第3章 仕事と家庭を両立させる(男女の勤続年数格差の解消―富士フイルムの育児休業制度と女性の働く意識実態より(JEC連合・富士フイルム労働組合中央書記長 河島靖典)
事業所内託児施設「ゲン木くらぶ」(電機連合・日立製作所労働組合中央執行委員 斉藤千秋))
第4章 女性組合員を拡大する(パートタイム労働者のユニオンショップ化(サービス・流通連合中央執行委員 山口洋子)
介護労働者の組織化―日本介護クラフトユニオンの事例(UIゼンセン同盟・日本介護クラフトユニオン副事務局長 高橋治義) ほか)
第5章 女性執行委員として活動して(私の第一歩(電力総連・東京電力労働組合中央執行委員 浦野英子)
ぷらいど(国公連合・政労連中央執行副委員長 井上久美枝) ほか)

著者等紹介

高木郁朗[タカギイクロウ]
1939年生まれ。1961年東京大学経済学部卒業。日本女子大学家政学部教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

出版社内容情報

職場における男女平等をめざして奮闘する労働組合女性リーダーの実践記録。JR東海ユニオン、日立製作所労組、日本介護クラフトユニオン、競走場臨時職員労組の記録等、20以上の事例を通してさまざまな職場環境、雇用形態で働く女性たちを生き生きと描く。

刊行にあたって(連合事務局長 草野忠義)

第1章  女性の職域拡大をめざす
1 JR東海における女性の職域拡大
  JR連合・JR東海ユニオン中央本部執行委員 山本愛子
2 ドライバーと地下坑内作業への進出
  都市交・大阪交通労働組合特別執行委員 山口百合子
3 武田薬品における女性営業職の登用拡大
  UIゼンセン同盟・武田薬品労働組合中央書記長 杉本雅史
4 「ポジティブアクション」推進による「仕入専門職(バイヤー)」の登用拡大
  サービス・流通連合・全松屋労働組合中央執行委員長 山口洋子

第2章 女性が働きやすい職場をつくる
1 男女賃金格差是正の取り組み――JUKIの事例
  JAM東京・JUKI労働組合副執行委員長 芳野友子
2 パートの労働条件改善の取り組み――組合員化の効果
  UIゼンセン同盟・カスミユニオン中央執行書記長 高松 栄
3 改正労働基準法のもとでの取り組み――女性保護規定の撤廃、深夜業の解禁
  電機連合・三洋電機労働組合中央執行委員 藤井栄美
4 地域ニーズと公務労働
  自治労中央本部書記長 植本眞砂子
5 セクシュアルハラスメ 高橋 均
6 NPO・NGOとの連携による埼玉男女共同参画推進条例の制定
  連合埼玉常任執行委員 田尻 富子

第5章  女性執行委員として活動して
1 私の第一歩
  電力総連・東京電力労働組合中央執行委員 浦野英子
2 ぷらいど
  国公連合・政労連中央執行副委員長 井上久美枝
3 仲間の不当解雇から本気で組合運動へ
  全国一般・群馬県一般産業労働組合特別執行委員 千吉良啓子
4 「心地よい社会」のためのプロローグ
  自動車総連・トヨタ自動車労働組合総務局長 青木美枝
5 心はいつも青春
  連合三重副事務局長 稲垣保子
6 女性執行委員としての活動
  電機連合中央執行委員 篠原淳子
7 水と空気のように自然体で
  航空連合・首里観光労働組合書記長 佐久本久子

解題 日本女子大学教授 高木郁朗
   連合総合男女平等局長 吉宮聰悟

刊行にあたって
 男女雇用機会均等法が公布されてから、早や20年になろうとしております。その前身である勤労婦人福祉法から数えれば、すでに30余年が経過をしております。この間、女性の社会進出は目覚ましいものがあり、各分野で活躍される女性も相当数にのぼっております。法律や制度の面で幾度かの改訂や新設が実施されてきてはおりますが、私たちの目からみると、まだまだ改善しなければならない余地は少なくないと思っております。
 連合としては、このような視点から性による差別の撤廃と女性の地位向上をめざしてさまざまな活動を積み上げてきました。すなわち、「連合の進路」(1989〔平成元〕年連合結成大会決定)では、「われわれは、社会のあらゆる分野での男女平等の実現、働く女性の雇用・労働条件の向上、母性保障の充実、社会環境の改善に取り組む。このため労働組合への女性の積極的参加をはじめ、あらゆる分野への女性の参加を進め、男女平等社会づくりをめざした活動を進める」とし、課題・活動分野を示しており、これを踏まえて連合結成時から男女平等に取り組んできました。
 具体的には、男女間賃金格差の解消(これを生み出す要因の改善)、妊娠・出産に伴も過言ではありません。無理解どころか、理解しようともしない経営者や、いまだに根強く残っている古い考え方などの壁がある一方で、不安定な雇用、劣悪な労働条件でかつ自己の能力向上の機会にほとんど恵まれないパートタイマーの急増など、労働組合が本気で取り組まなければならない課題が山積していると考えます。そのため、連合としても、全国レベル、地域レベル、そして職場レベルの各段階において、しっかりとした問題意識を持って活動を展開していかなければなりません。
 本書は、こうした男女平等をめぐる第一線の活動家を中心とする事例をもとにした報告であります。そのため、組合員のなかでの女性たちの生き生きとした活動が読み取れます。それは、労働組合活動全体への大きな刺激剤にもなるものと確信しております。ぜひとも参考にしていただき、真の男女平等参画社会の前進に役立てていただければ幸甚です。

2004年1月  
日本労働組合総連合会 事務局長 草野忠義