明石ライブラリー
ライフコース研究の方法―質的ならびに量的アプローチ

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  • サイズ B6判/ページ数 528p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784750317991
  • NDC分類 361
  • Cコード C0336

出版社内容情報

第2次世界大戦後に生まれたライフコース研究は、その後社会科学の様々な分野の視点を取り入れ、理論的な進展を遂げた。広がりゆくライフコース研究の、アメリカにおける第1人者であるエルダーとジールが中心となり総合的かつ平易にまとめた方法論入門書。

第1部 ライフコースの研究法

第1章 ライフコース研究――ひとつの分野の発展(ジャネット・Z・ジール/グレン・H・エルダー)
1 ライフコース・パラダイムの出現
2 一九五〇年以降における経験的な突破口
3 ライフコース概念の収斂
4 むすびと本書の計画
第2章 ライフコースの自伝的な覚え書き(マチルダ・W・ライリィ)
1 年齢の社会的意味:いくつかの先駆け
2 ライフコースの諸局面を研究することから得られた洞察
3 コーホート分析による考察
4 人生と構造の研究から得た洞察
5 今後の研究課題にむけて
第3章 ライフコース研究の技能(アンヘラ・M・オランド)
1 マートンの照合表と社会研究の技能
2 研究者の人生とライフコース研究の実践
3 方法論的多元主義と理論開発
4 「リアル」タイムで人生軌道を記録すること

第2部 データ収集と測定

第4章 データの組織化と概念化(ナンシー・カーウェイト/デービッド・カーツァー)
1 「人生史遡及研究」――データ組織化の問題点
2 データ管理上の問題
3 人生史データの性質
4 領域、イベント・ヒストリィ、分析単br>
第8章 人生追想と人生物語(ジョン・A・クローセン)
1 自発的な人生追想
2 記述される人生追想
3 人生追想録を入手すること
4 人生追想を概念化すること
5 人生追想を計量化すること
6 むすび
第9章 量的データと質的データの統合(ジョン・H・ローブ/ロバート・J・サムソン)
1 グリュック夫妻によるデータ:「少年非行を解読すること」
2 アーカイブの中の人生記録
3 グリュック夫妻のデータの再構築と作り替え
4 量的データと質的データの統合戦略
5 人生の転機の研究に人生史データを使用すること
6 グリュック夫妻のデータの拡張
7 むすび
第10章 ライフコースを彩るイノヴェーション(ジャネット・Z・ジール)
1 知的な疑問の歴史
2 ライフコースにおけるイノヴェーションを研究するための方法
3 ライフコースにおけるイノヴェーションの説明
4 まとめとむすび
第11章 歴史と人生を連動すること(グレン・H・エルダー/リサ・A・ペラリン)
1 研究に枠組みを与えること
2 歴史的影響を測定すること
3 むすび

 寄稿者のプロフィール
 訳者

内容説明

本書はライフコース研究の中心に据えられたいくつかの概念上の論点と、ライフコース研究がひとつの分野としてたどってきた展開の軌跡をくわしく取り上げる。

目次

第1部 ライフコースの研究法(ライフコース研究―ひとつの分野の発展;ライフコースの自伝的な覚え書き;ライフコース研究の技能)
第2部 データ収集と測定(データの組織化と概念化;縦断研究における人生史の遡及法と逐次法による測定;追跡接続調査における対象者の探索;人生史データを収集すること―ドイツ人生史研究の経験から)
第3部 分析戦略(人生追想と人生物語;量的データと質的データの統合;ライフコースを彩るイノヴェーション;歴史と人生を連動すること)

著者等紹介

エルダー,グレン・H.[エルダー,グレンH.][Elder,Jr.,Glen H.]
ノースカロライナ大学社会学ハワード・W.オーダム特別講座教授および心理学教授

ジール,ジャネット・Z.[ジール,ジャネットZ.][Giele,Janet Z.]
ブランダイス大学ヘラー校社会学教授

正岡寛司[マサオカカンジ]
1935年、広島市生まれ。1967年、早稲田大学文学研究科社会学専攻後期課程修了。現在、早稲田大学文学部教授

藤見純子[フジミスミコ]
1943年、横浜市生まれ。1968年、早稲田大学文学研究科社会学専攻修士課程修了。現在、大正大学人間学部教授
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感想・レビュー

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うえ

8
「膨大な数の社会科学の研究においては、五十年間で、ライフコースを理解するためのいくつかの主要な基準への収束がみられた。第二次世界大戦後、心理学者、社会学者、人類学者、および歴史学者はこぞって、人びとと彼らの社会的・文化的環境との間の相互交換の性質を理解するための方法を探し求めた…ライフコース研究は、歴史的文脈(位置)、家族と職業などの社会的背景との関係(結び合わされる人生)、健康、福利、意味や満足の主観的側面(人間行為力)、および主要な活動領域における出来事史に関するデータをできるかぎり収集すべきである」2020/12/16

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