出版社内容情報
97年初版以来、韓国で５万部を超えたベストセラー。韓国中堅層が身に付けているネガティブな韓国史像を、高い文化水準と「文民政治」の伝統に彩られた誇るべき歴史像として豊富な図版ともに描き出す。韓国人の歴史認識を知るうえで必須の薫り高い翻訳書。
総 説 韓国史の性格
第一編 古代連盟国家―古朝鮮と列国
第一章 韓国人の起源
第二章 古朝鮮と列国の登場
第二編 古代貴族国家―三国と南北国
第一章 三国の成立と発展
第二章 三国の政治と文化
第三章 渤海とその文化
第四章 後期新羅の政治と社会
第三編 中世貴族官僚国家―高麗
第一章 後三国と王建の統一
第二章 高麗前期の政治と社会
第三章 領土拡張と文化隆盛
第四章 高麗社会の動揺
第五章 対モンゴル抗争と士大夫の成長
第四編 朝鮮王朝の成立
第一章 朝鮮王朝の成立
第二章 統治体制の再編成
第三章 朝鮮時代初期の経済発展
第四章 朝鮮時代初期の文化
第五章 士林の成長とその文化
第六章 倭乱と胡乱
第七章 一七～一八世紀の王朝中興
第八章 朝鮮時代後期文化の中興
第九章 一九世紀前半期のソウルと地方の葛藤
第五編 近代産業国家―夢と挫折
第一章 門戸開放と改革運動（一八六三～一八九四年）
第二章 東学農民戦争と甲午改革
第三章 大韓帝国の改革と挫折
第四章 抗日義兵戦争と救国啓
内容説明
本書は中学生にも読めるように工夫。また、地図や図版、とりわけ文化財に関連したものをできるだけ多く採り入れ、視覚的効果を高めている。その一方で、最新の学術的成果をできるかぎり採り入れ、大学生や専門家たちにも参考となるように配慮。朝鮮時代以後の叙述に多くの頁を割いている。
目次
総説 韓国史の性格
第１編 古代連盟国家―古朝鮮と列国
第２編 古代貴族国家―三国と南北国
第３編 中世貴族官僚国家―高麗
第４編 朝鮮王朝の成立
第５編 近代産業国家―夢と挫折
第６編 現代の民主国家―分断と繁栄、そして人間喪失
結論 新千年を開く―法古創新の新たな英雄の誕生を期待する
著者等紹介
韓永愚［ハンヨンウ］
１９３８年、韓国忠清南道生まれ。文学博士。ソウル大学校文理科大学史学科卒業後、ソウル大学校人文大学国史学科教授。ソウル大学校韓国文化研究所所長、同人文大学学長（人文学部長）、同奎章閣館長、韓国史研究会会長などを歴任。韓国日報出版文化賞著作賞、痴庵学術賞、世宗文化賞学術賞を受賞
吉田光男［ヨシダミツオ］
１９４６年、愛知県生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科修了の後、東京外国語大学朝鮮語学科助教授を経て、現在、東京大学大学院人文社会系研究科教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
