出版社内容情報
「民族」や「国家」に根ざした既存の範疇では括れない「日本人と非日本人の間」に位置づけられた「異文化間に育つ子どもたち」のアイデンティティはどのように形成されるか。異質なものを排除する日本社会は、「多文化共生社会」に生まれ変われるか。
第1部 理論編
第1章 課題設定の背景
1.1.文化化空間の流動化と「境界空間」の子どもたちの台頭
1.2.研究目的と意義
第2章 主要概念の定義と理論的分析枠組み
2.1.本研究の基本的視点と位置づけ
2.2.本研究の主要概念と分析枠組み
第3章 日本とブラジル:二つの社会文化システム間に生きる子どもたち
3.1.日伯二国間に働く複合的なプッシュ・プル要因
3.2.日系ブラジル人の子どもたちをめぐる教育問題
3.3.「変種の日本人」としての日系ブラジル人をめぐるディスコース
第2部 フィールド調査事例研究
第1章 在日日系ブラジル人の子どもたちをめぐる二元的文化化環境
1.1.調査方法
1.2.調査結果
1.3.移民第2世代をめぐる教育問題の背景にあるもの
第2章 在日日系ブラジル人の子どもたちをめぐるバイリンガリズム
2.1.はじめに
2.2.日本人と日系人の間:境界空間の子どもたち
2.3.バイリンガリズムとは何か
2.4.在日日系ブラジル人の子どもたちのバイリンガリズム
2.5.バイリンガリズム・バイカルチbr>参考文献
索引
目次
第1部 理論編(課題設定の背景;主要概念の定義と理論的分析枠組み;日本とブラジル:二つの社会文化システム間に生きる子どもたち)
第2部 フィールド調査事例研究(在日日系ブラジル人の子どもたちをめぐる二元的文化化環境;在日日系ブラジル人の子どもたちをめぐるバイリンガリズム;異文化間に育つ子どもたちのアイデンティティ;それぞれの生き方:アイデンティティの多様化に向けて)
著者等紹介
関口知子[セキグチトモコ]
2001年名古屋大学大学院国際開発研究科博士後期課程修了。学術博士(国際コミュニケーション)。現在、兵庫県立姫路工業大学他非常勤講師
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