出版社内容情報
いじめや虐待、不登校そして障害を持つ子ども……。そうした子どもたちの苦しみの根源は何か? 子どもの問題は大人の問題と捉え、アダルティズムを超えた、対等平等な関係のなかで、尊重しあう共生社会実現の方途を提示する。
第一章 子ども観を問い直す
1 「子ども観を問う」ということ
2 問題としての「子どもの消滅」
3 「子どもの消滅」の中の子ども観
4 子どもの行方
第二章 共生時代の研究と実践
1 研究と実践の関係は現在
2 反差別の運動における研究と実践
3 研究と実践の分裂はなぜ起きるのか
4 ヒエラルヒーからヘテラルヒーへ
5 すべての人は知識人である
6 研究者・実践者双方のエンパワメントを
7 研究者と実践者の新しい関係を
第三章 障害者運動におけるアドボカシーと子どもアドボカシー
1 障害者運動におけるアドボカシー
2 子どもの権利擁護としてのアドボカシー
第四章 子どもの権利擁護
1 子どもの権利擁護とは何か
2 子どもの権利擁護システムとエンパワメント、アドボカシー
3 地域における子どもの権利擁護
4 権利擁護を超えて
第五章 「子どもの人権オンブズパーソンとは何か」を考える
第六章 オンブズパーソンから見えてきたもの
1 子どもの力を信じること
2 あきらめない子どもたち
3 自分を信じ、人を信てのネットワークを
5 人権を通しての保育・人権についての保育
第一〇章 保育実態調査から見えてくるもの
1 調査結果の概要
2 子ども主体の保育を
3 保護者のエンパワメントを支える子育て支援を
第一一章 人権保育の概念と基本的視点
1 人権保育の概念
2 人権保育の基本的視点
第一二章 「心の教育」ではなく「人権保育教育」を
1 心の教育とは
2 「親への叱咤」ではなく「親の解放」を
3 「道徳」ではなく「人権」を
第一三章 子どもと子どもの声をつなぐ
1 ユア・ボイスとは
2 子どもも「問題解決者」
3 声を聴くってどういうこと
4 スタッフも成長しながら
5 「聴いてくれる人がいるだけで楽になります」
6 聴いてもらう権利
7 「自己決定権」をどう考えるか
8 十代のピアカウンセリング
あとがき
目次
子ども観を問い直す
共生時代の研究と実践―研究者と実践者の連帯を求めて
障害者運動におけるアドボカシーと子どもアドボカシー
子どもの権利擁護―子どもとおとなの共生を求めて
「子どもの人権オンブズパーソンとは何か」を考える
オンブズパーソンから見えてきたもの
子どもの権利と子ども家庭福祉
子どもの権利条約における能力と発達
同和保育を原点とした人権保育を
保育実態調査から見えてくるもの―これからの同和保育・人権保育を考える
人権保育の概念と基本的視点
「心の教育」でなく「人権保育教育」を
子どもと子どもの声をつなぐ
著者等紹介
堀正嗣[ホリマサツグ]
1957年滋賀県に生まれる。現在、熊本学園大学社会福祉学部教員
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