河原町の歴史と都市民俗学

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  • サイズ A5判/ページ数 790p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784750316703
  • NDC分類 361.78
  • Cコード C0039

出版社内容情報

かつての民俗社会においては神の世界であった山。そこから流れ、村を貫く河川が作り出す河原、そして都市としての河原町は本来、定住者・支配者のいない自由な空間であった。各地に残る河原町をとおして、ムラとは異なる都市的なる場、暮らしに焦点をあてる。

第一章 都市民俗学の目的と方法
 一 都市とは何か
 二 都市論の系譜と課題
 三 差別民俗論の動向と課題
 四 方法としての民俗学

第二章 山・川・町
 一 川と「山の神」
 二 地方権力と河原の市―備後国府・荘園との関連で
 三 流通と河岸町
 四 河川史と河原

第三章 大都市の河原町
 一 仙台の二つの境界
 二 江戸・東京の川と浜
 三 ものづくり名古屋と河原――大洲・大須・堀川・則武の変遷
 四 京都――遊興は河原から宮地へ、差別は河原に
 五 大坂・大阪――墓場と盛り場
 六 広島県広島市河原町
 七 金沢・堺・福岡――境界の都市
 八 近代都市と河原――神戸・川崎・横浜
 九 熊本県熊本市の河原町
 一〇 大都市の河原町の特色

第四章 河原町の諸相
 一 河原町の諸相の研究方向
 二 北海道の河原町
 三 東北の河原町
 四 関東の河原町
 五 中部の河原町
 六 近幾の河原町
 七 中国・四国の河原町
 八 九州の河原町

第五章 河原町の特色
 一 都市形成モデルと河原町の本質
 二 交通・流通・河川改修と河原町

目次

第1章 都市民俗学の目的と方法
第2章 山・川・町
第3章 大都市の河原町
第4章 河原町の諸相
第5章 河原町の特色
第6章 ケガレと河原町
結論にかえて
補論

著者等紹介

森栗茂一[モリクリシゲカズ]
1954年、神戸市に生まれる。大阪外国語大学教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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