出版社内容情報
日本の植民地支配下の朝鮮に生まれた文筆家・金基鎮は、フランスのバルビュス、小牧近江らの影響を受け、「大衆の教化こそ知識人の責務である」という認識の下に社会活動に取り組んだ。彼の大衆教化活動と現代の「知識人」の役割について考察する。
序 章
1 研究の目的(問題提起)
2 分析手法及び研究方法
3 先行研究
4 研究範囲
第1章 八峰・金基鎮の初期文学思想の形成
第1節 三・一運動と八峰の日本留学
第2節 啓蒙主義的視座と組織活動
第2章 「クラルテ」運動の結成までのバルビュス考察
第1節 バルビュスの生い立ち
第2節 「クラルテ」運動
第3章 一九二〇年代初期の日本における知識人の動向の一考察
第1節 一九二〇年代初期の社会的背景
第2節 小牧の生い立ちと『種蒔く人』の結成
第3節 『種蒔く人』期の動向
第4章 植民地中期の朝鮮社会と金基鎮の活動の考察
第1節 植民地中期の朝鮮社会の実状
第2節 金基鎮の活動
終 章
《付論》 朝鮮における「暗黒期」の知識人層の実態
第1節 暗黒期における朝鮮社会の背景
第2節 親日的動向の実態
目次
第1章 八峰・金基鎮の初期文学思想の形成(三・一運動と八峰の日本留学;啓蒙主義的視座と組織活動)
第2章 「クラルテ」運動の結成までのバルビュス考察(バルビュスの生い立ち;「クラルテ」運動)
第3章 一九二〇年代初期の日本における知識人の動向の一考察(一九二〇年代初期の社会的背景;小牧の生い立ちと『種蒔く人』の結成 ほか)
第4章 植民地中期の朝鮮社会と金基鎮の活動の考察(植民地中期の朝鮮社会の実状;金基鎮の活動)
付論 朝鮮における「暗黒期」の知識人層の実態(暗黒期における朝鮮社会の背景;親日的動向の実態)