人間性尊重教育の思想と実践―ペスタロッチ研究序説

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  • サイズ A5判/ページ数 292p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784750316505
  • NDC分類 371.234
  • Cコード C0037

出版社内容情報

近代教育の先駆者として位置づけられてきたペスタロッチの教育思想と実践について,様々な角度から論じた書。実践的で深い宗教的基盤こそが、人間性尊重に徹する実践的教育思想を支えているとし,それゆえに彼の教育思想は現代的意義を持つという。

まえがき
序 章 ペスタロッチと人間性尊重教育
 第1節 ペスタロッチ教育思想と教育の近代化
 第2節 ペスタロッチ教育思想の宗教的基礎に関する先行研究と残された課題
 第3節 本書の課題と方法

第1部 ペスタロッチの宗教観の形成過程

第1章 少年期における宗教観の形成
 第1節 家庭の宗教的影響
 第2節 バーバラ・シュミットの影響
 第3節 祖父アンドレアスの影響
第2章 青年期における宗教観の形成
 第1節 啓蒙思想との関わり
 第2節 啓蒙主義的宗教の影響
 第3節 結婚家庭と宗教観の深化
第3章 ペスタロッチの宗教観の特色――『隠者の夕暮』を中心に
 第1節 『隠者の夕暮』の根本思想
 第2節 『隠者の夕暮』における宗教の位置
 第3節 神への信仰
第4章 ペスタロッチの神観
 第1節 『隠者の夕暮』における神観
 第2節 「宗教的危機の時代」の神観
 第3節 理神論との関係
第5章 ペスタロッチのイエス観
 第1節 『夕暮』時代のイエス観
 第2節 「宗教的危機の時代」のイエス観
 第3節 晩年におけるイエス観
結 び ペスタロッチの宗教br>終 章 ペスタロッチ教育思想の基礎と構造

あとがき
主要参考文献

内容説明

本書は、学位請求論文「ペスタロッチの教育思想における宗教的基礎―その形成と展開」(1999年11月学位取得、筑波大学)を、2002(平成14)年度日本学術振興会科学研究費補助金(研究成果公開促進費)の交付を受けて刊行するものである。刊行に際して表題を改め、本文についても若干の加筆修正をおこない、また、表現法や用語をわかりやすく変えるなどの手直しをした。

目次

ペスタロッチと人間性尊重教育
第1部 ペスタロッチの宗教観の形成過程(少年期における宗教観の形成;青年期における宗教観の形成;ペスタロッチの宗教観の特色―『隠者の夕暮』を中心に;ペスタロッチの神観;ペスタロッチのイエス観)
第2部 ペスタロッチ教育思想の構造(経済的自立援助と宗教;法的・倫理的自立援助と宗教;道徳的自立援助と宗教(道徳教育の原理と方法;メトーデにおける道徳と宗教)
人間的自立援助と宗教)
ペスタロッチの教育思想の基礎と構造

著者等紹介

福田弘[フクダヒロシ]
1944年埼玉県生まれ。東京教育大学教育学科卒業。国立教育研究所研究員、チューリッヒ大学交換研究員、奈良教育大学助教授、筑波大学教育学系助教授を経て現在筑波大学教育学系教授。博士(教育学)。専攻は西洋教育思想史、道徳教育論、人権・平和教育論
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