出版社内容情報
自国外での子どもに対する性犯罪について,犯罪が行われた国での捜査の模様,また犯罪者がその国から逃亡した場合に出身国での訴追を免れたケースなど,15の事例にわたって検証。国外犯処罰のための法整備について問題点を指摘し,改善のための提言を行う。
◎事件史
ストリート・チルドレンを探して/マニラで女の子を買う/コミュニティの恩人/余暇の島にて/利害の衝突/責任のもつれ/「子ども好き」の暴力/恐怖に支配されたイロイロ/当局の沈黙/腐ったネットワーク/教師とタイの男の子/危険な男の逃亡/文化の衝突/大使とストリート・ボーイ/日本への逃亡/イギリスの事件
目次
「事件史」について
事件史(ストリート・チルドレンを探して;マニラで女の子を買う;コミュニティの恩人;余暇の島にて ほか)
まとめ
提案
考察
著者等紹介
シーブルック,ジェレミー[シーブルック,ジェレミー][Seabrook,Jeremy]
教師、ソーシャルワーカー及び講師として仕事をした後、イギリスとインドで25年間にわたりライター及びジャーナリストとして活動している。劇場、テレビ、ラジオ向けに台本や記事を執筆している他、開発問題、特に発展途上国における人口移動や都市化についても広く発言している。1999年にはLove in a Different Climate(Verso・『別世界における愛』)を書き、この中では南アジアで男性とセックスをする男性たちについて研究し、それがHIVの蔓延に関して持つ意味について検討している。シーブルックは「ペナン消費者協会」やバングラデシュの「ARBAN」、「PROSHIKA」を始めとする東南アジアの数多くのNGOと密接に協力している。現在はNew InternationalistとRace and Classに寄稿している他、マレーシアの「第三世界ネットワーク」の刊行物に定期的に記事を書いている
宇佐美昌伸[ウサミマサノブ]
1972年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。参議院議員秘書として「子ども買春・子どもポルノ禁止法」の立案作業に携わる。2001年より大阪府立大学大学院人間文化学研究科博士前期課程に在籍
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