出版社内容情報
2000年末外国人の地方参政権を承認する法案が提出されたが,継続審議となった。日本が今後外国人をどう受け入れるのか,外国人の権利向上をどうすすめていくのか,多くの疑問に対して賛成論・反対論双方の意見や情報を対置させながらわかりやすく解説する。
Q1 最高裁は、永住外国人の地方選挙権を認めているのですか?
Q2 参政権は国民固有の権利だから、外国人には認められないのではないですか?
Q3 特別永住者に対象を限定すべきではないでしょうか?
Q4 永住外国人以外にも対象を広げるべきではないでしょうか?
Q5 自治体ごとの判断で決めればよいのではないですか?
Q6 在日外国人団体の中にも反対している意見があるのではないですか?
Q7 外国人参政権は、移民受け入れを奨励するためのサービスではないのですか?
Q8 外国人参政権は、亡国への第一歩ではないのでしょうか?
Q9 ヨーロッパと日本とは事情が違うのではないでしょうか? ほか
内容説明
外国人の参政権については、これまで憲法学者、政治学者、社会学者がそれぞれの学問領域から研究している。最近では、政治家や各種の評論家がこの問題を論じはじめ、さまざまなフォーラムを通じて多くの市民がこの問題の是非を討議している。本書では、最近、尋ねられることの多い疑問に対して、まとまった回答を試みる。不正確な思いこみに基づく意見や情報に対しては、客観的な意見や情報を対置させながら、賛成論の立場と反対論の立場の論理的に入り組んだ問題を、わかりやすく解説。
目次
最高裁は、永住外国人の地方選挙権を認めているのですか?
参政権は国民固有の権利だから、外国人には認められないのではないですか?
特別永住者に対象を限定すべきではないでしょうか?
永住外国人以外にも対象を広げるべきではないでしょうか?
自治体ごとの判断で決めればよいのではないですか?
在日外国人団体の中にも反対している意見があるのではないですか?
外国人参政権は、移民受け入れを奨励するためのサービスではないのですか?
外国人参政権は、亡国への第一歩ではないのでしょうか?
ヨーロッパと日本とは事情が違うのではないでしょうか?
国民主権原理から、外国人の地方選挙権は認められないのではないですか?〔ほか〕
著者等紹介
近藤敦[コンドウアツシ]
九州産業大学助教授。博士(法学)。1960年愛知県生まれ。上智大学法学部卒業。九州大学法学部助手。ストックホルム大学客員研究員
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