出版社内容情報
凶悪化する少年犯罪、その世相を反映し少年法は改正され、少年審判は厳罰化の傾向を強めている。政治的判断の色濃い安易な厳罰化に異を唱え、加害者の保護と、それと相反する被害者の人権の擁護を共にテーマにすえ、少年の罪とあるべき社会の対応を考える。
序にかえて[澤登俊雄]
1 少年法と少年犯罪を考える
少年法と少年犯罪を考える――座談会◎澤登俊雄/津田玄児/山田由紀子/児玉勇二
2 少年犯罪被害事件の報告とその被害者の声
宮田稔之君傷害致死事件民事訴訟を終って[毛利正道]
殺されてしまった稔之の無念をはらすまで[宮田元子]
高谷事件について[杉浦ひとみ]
少年犯罪被害者の審判廷における法的地位[三好吉忠]
弁護士として少年犯罪被害者のためにできること[杉浦ひとみ]
被害者の側からみた刑事裁判,少年事件
[川崎政宏]
3 リストラティブ・ジャスティスを考える
被害者・加害者カンファレンス[坂上香]
修復的司法[前野育三]
4 改正少年法と少年犯罪被害者の権利
改正少年法と少年犯罪被害者の権利[児玉勇二]
おわりに[児玉勇二]
資料/弁護士相談窓口案内/少年犯罪被害者支援弁護士ネットワーク・参加弁護士名簿
内容説明
本書は、被害者支援の効果的な法制度の確立に向けてすでに展開されている種々の試みを紹介しながら、国民全体でこの問題に取り組む意識を強化することを目的として編集された。
目次
1 少年法と少年犯罪を考える
2 少年犯罪被害事件の報告とその被害者の声(宮田稔之君傷害致死事件民事訴訟を終って;殺されてしまった稔之の無念をはらすまで;高谷事件について ほか)
3 リストラティブ・ジャスティスを考える(被害者・加害者カンファレンス;修復的司法)
4 改正少年法と少年犯罪被害者の権利