エリア・スタディーズ 北欧を知るための４３章

武田 龍夫【著】

明石書店（2001/03発売）

• サイズ B6判／ページ数 240p／高さ 19cm
• 商品コード 9784750313986
• NDC分類 302.389
• Cコード C0336

出版社内容情報

バイキングとサーガの世界から，ノーベル，アンデルセンといった日本にもなじみの人物の知られざる実像，高福祉社会を迎えた現代の諸問題まで，スカンジナビア3国に，デンマーク，アイスランドの2カ国を加えた北欧ガイドの決定版。

1　スウェーデン―北欧のビッグブラザー
第1章　青地に黄十字の国旗――汝―古き自由の国よ
第2章　スウェーデン語あれこれ――言葉をめぐる悲喜劇／ほか
2　フィンランド―サウナとカレワラの国
第13章　フィンランド人――彼らいずこより来たれるや
第14章　白地に青の十字架――われ汝を愛す／ほか
3　デンマーク―北欧の陽気な商人
第22章　赤地に白十字――うるわしき国あり
第23章　古城物語――ジーランド名城の旅／ほか
4　ノルウェー―バイキングの末裔
第32章　然り，われこの国を愛す――独立への道
第33章　ノルウェー人気質――小国心理シンドローム／ほか
5　アイスランドとグリーンランド
第40章　アイスランド小史――火と氷の国
第41章　バイキングの遠征――欧州を震撼させた北方人／ほか
〈付〉私の北欧――今は昔

内容説明

本書は、著者が一昨年まで教えていた東海大学北欧文学科におけるいわば北欧概論的な―政治や外交をはじめ王制や経済産業、歴史や福祉、文化や社会その他に関する―講義ノートの中から、一般知識人、学生にとっても共通の知識となってよいと思われるさまざまな話題や余談・雑談類を「気軽に面白く読める」という観点から硬軟とり混ぜて拾い集め、改めて書き直しかつ編んでみたものである。

目次

１　スウェーデン―北欧のビッグブラザー
２　フィンランド―サウナとカレワラの国
３　デンマーク―北欧の陽気な商人
４　ノルウェー―バイキングの末裔
５　アイスランドとグリーンランド
付　私の北欧―今は昔

著者等紹介

武田龍夫［タケダタツオ］
北欧文化協会理事。１９２８年北海道生まれ。中央大学法学部卒業。ストックホルム大学留学後、在スウェーデン大使館、外務省北欧担当官、在デンマーク大使館、宮内庁式部官、イスタンブール総領事、東海大学教授などを歴任
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[浮草]

ムーミンから、LiLiCoさん、福祉国家などのイメージから興味をもった北欧。ちょっと片寄りと古さもあるようだけど、北欧各国の繋がりと国民性など入門書としてはよかった。

2019/07/04

[michi]

北欧の概説。留学前に買ったはずが、あれから早10年…。 北欧と一言で言っても、各国がそれぞれに歴史を持ち、当然国民のキャラクターも違っていて…と、そんなところがよく見える本でした。今は福祉国家で裕福な先進国のイメージが強いけれど、そうなったのはほんの最近のことだというのが驚きでした。

2017/09/03

[地底人]

北欧って、日本で暮らしてると大学で講義でも取らない限り歴史を聞く事もないのに、デザインなどの偏った話だけすごく持ち上げられてる気がするので、もっとちゃんと知りたくて読んでみました。こういう本は開いただけでお腹いっぱいになってしまう事が多いのですが、ネタも表現も身近でとっつきやすく全部読みきる事ができたのでありがたかったです。アイスランドの自然は死ぬまでに絶対見てみたい。日本が雅だけどオタクで真面目で愛されるように、他の国ももっと多面的に捉えられるといいな…と個人的に思いました。

2016/09/28

[ぱりこ]

北欧の歴史が少しわかってきました。

2016/02/11

[Aｌmond]

ソ連との戦争やナチスドイツの侵攻など、北欧に対して勝手に平和なイメージを持っていたけど大違いでした（汗。各々の国に個性があるんだということはわかったけど、まだまだ区別がむつかしい。カレワラ→フィンランド、エッダ→アイスランド、アンデルセン→デンマーク、シベリウス→フィンランド…

2014/09/28