珠江流転―呉麗娥が生きた中国

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  • サイズ B6判/ページ数 344p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784750313580
  • NDC分類 289.2
  • Cコード C0097

出版社内容情報

93年度広東省作品提名賞を受賞した日本軍侵略、文革時代を生きぬいた女性の自伝。主人公の波乱の体験に加えて、数多くの無名の人々の物語がエピソードとして織り込まれ、生活者の微視的な視座から近現代中国全体を描き出した大河小説なっている。

マカオの幼年時代/新会の少女時代/紡績女工の辛酸/乱世の中の新婚/香港にさすらう/香港陥落/韶関へ疎開/逃避行/戦禍から取り戻した広州/再び香港へ/広州解放の後/でたらめな歳月

内容説明

病気の母親を看る少女時代の著者。風水、男尊女卑、封建遺制の色濃い農村風景。自主自立をめざす自梳女(ジスーニー)と働く中国女性達。戦禍を逃れて彷徨う悲惨な疎開難民の群れ。大製鉄運動、文化大革命の荒唐な歳月が、色彩も鮮やかに描き出される近現代絵巻。

目次

1 マカオの幼年時代
2 新会の少女時代
3 紡績女工の辛酸
4 乱世の中の新婚
5 香港にさすらう
6 香港陥落
7 韶関へ疎開
8 逃避行
9 戦禍から取り戻した広州
10 再び香港へ
11 広州解放の後
12 でたらめな歳月

著者等紹介

呉麗娥[ウーリーアー]
1915年、マカオに生まれる。8歳の時小学校に行き、2年間学ぶ。1931年、故郷の新会に帰り、少女時代を潭洲・大良・容奇・桂洲で紡織工として働く。1939年、蘇耀平と結婚。日中戦・内戦・文革の中で一男四女を育てる。1992年、自伝『命運的雲・没有雨』を著す

松山五郎[マツヤマゴロウ]
1929年、広島県に生まれる。16歳の時、中学校の学徒動員の中で、原爆の被害を受ける。広島県内の小学校・養護学校教諭を経て’82年退職。以後、日中友好活動に参加し、中国残留孤児帰国子女に日本語を指導。’89年、広州体育学院短期留学、太極拳・気功を学ぶ。現在、広島県中国武術協会会長、日本武術太極拳連盟指導員、ナショナルトラスト・チコロナイ会員
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