出版社内容情報
1980年代ソウルで日本語教師として過ごした日々の生活の記録。身近な生活の中でのことばの壁や日韓関係、また一生活者からとらえた80年代激動の韓国情勢や民主化運動など興趣つきない。韓国が好きな人、韓国語を学びたい人必読!!
第一章 そして、あれから十年
第二章 一九八二年・八月
第三章 私の韓国語修行
第四章 民主化を求めて
第五章 住居(すまい)を求めて
第六章 暮らしの中で
第七章 ある男の話
終 章 そして、これから……
目次
第1章 そして、あれから十年
第2章 一九八二年・八月
第3章 私の韓国語修行
第4章 民主化を求めて
第5章 住居(すまい)を求めて
第6章 暮らしの中で
第7章 ある男の話
終章 そして、これから…
著者等紹介
鴨良子[カモヨシコ]
1950年青森県津軽生まれ。東北学院大学文学部キリスト教学科卒。日本基督教団弘前教会副牧師、児童養護施設・施設出身児アフターケア・ホーム指導員を経て、’82年渡韓。徳成女子大学、同徳女子大学日文科非常勤講師、同専任講師を勤めるかたわら、ソウル大学付属語学研究所で韓国語を学び、東国大学国文科大学院修士課程を修了。現在仙台市在住
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感想・レビュー
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ミネチュ
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韓国での生活苦の話や苦労した話なんかもたくさん載ってるんですけど、読んでて全然嫌な感じがしない。「自分にはそんな生活は無理!」とは思っても、80年代の韓国って嫌な国だったんだなぁ…みたいな感じは全然しない。きっと著者が韓国や韓国人が好きで、苦労した韓国での生活も後悔することなくむしろよい思い出としているからなんだろうな。2013/07/17
岸野令子
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著者はクリスチャンで、1980年代、まだ日本語に反感を持つ人たちの多いソウルに《日本語教師》として働きに行った。下宿やアパートを転々とした暮らしが切ない。鴨さんのような方がいて、今があると思う。安企部(KCIA)の人にも日本語を教えた。日本人はこう、と言われるのに対し、私はこう、と顔の見える付き合いをして、お互いの偏見を解いて行く。頑固にそのスタンスを通し、韓国の人々の心に入って行った。誰にでも出来ることではない。2012/09/08