出版社内容情報
グローバル化する世界の中で,身体的特徴や文化の異なる隣人と暮らす機会はますます増える。目前に迫る21世紀に向けて,私たちはどのような価値観や行動の基準をもてば良いのかをわかりやすく考える。
1 “ちがい”にもいろいろなものがある
2 “偏見がかったパーソナリティ”―開かれたこころと閉ざされたこころ
3 異質なものへの寛容性を育むキィ・コンセプト―絵本『PEOPLE』から
4 異質な立場を受け入れ,思いやりのある生活スタイルの習得を目指す“人権教育”―イギリス学校協議会の取り組み
内容説明
「人権の世紀」といわれる21世紀を間近に控え、人権問題について自己啓発に取り組むための学習の参考資料として、本書では、“ちがい”と“差別”をテーマとしてとりあげました。人権尊重の視点にたった国際交流・国際理解のためのキィ・ワードの一つである「異質なものへの寛容性」について、考えます。自分とは“異なった”人びと・価値観・風俗習慣などに対して、これを認め受け容れることができるような“開かれたこころ―オープン・マインド”をもって生きる生活態度を身につけるための具体的な学習方法や学習のための教材についても紹介しました。
目次
はじめに―“ちがい”と“差別”と(「区別」と「差別」;“ちがい”が差別を合理化する理由になる!)
1 “ちがい”にもいろいろなものがある(「あってもよい“ちがい”」と「あってはいけない“ちがい”」;人間は、民族・親・性を選ぶことができない ほか)
2 “偏見がかったパーソナリティ”―開かれたこころと、閉ざされたこころ(偏見・差別とパーソナリティとの関係;東西ドイツの統一と外国人労働者迫害 ほか)
3 異質なものへの寛容性を育むキィ・コンセプト―絵本『PEOPLE』から(人間は、それぞれユニークな存在;みんな異なった存在だが、“人間としての思い”は同じ ほか)
4 異質な立場を受け容れ、思いやりのある生活スタイルの習得をめざす“人権教育”―イギリス学校協議会の取り組み