出版社内容情報
1960年代後半以降インドネシア政府による様々な村落開発プログラムが伝統的文化と関わりながらどう推進され,農村社会はどう変化したか。3州6村でミクロなレベルまで踏み込んで調査分析した研究。
第1章 序論
第2章 インドネシアの村落
第3章 調査村の概況
第4章 農村の電化
第5章 情報と地域メディア
第6章 識字率向上キャンペーン
第7章 家族福祉運動(PKK)
第8章 家族計画プログラム
第9章 ビマス・プログラムによるコメの増産
第10章 村落協同組合(KUD)
第11章 アチェ州の家族プロフィール
第12章 南スラウェシ州の家族プロフィール
第13章 ジョクジャカルタ特別州の家族プロフィール
第14章 結論
内容説明
本書は、スハルト体制下の農村開発に関するインドネシアの社会科学者自身による客観的かつ批判的な調査研究の報告書である。しかし、けっして狭い意味での専門家向けの調査報告書、学術研究書ではない。むしろ、読者対象はインドネシアに関心をもつ外国の一般読者であり、スハルト政権が進めた村落開発政策によって、インドネシアの農村、農民の生活がどのように変化したか、聞き取り調査の結果を、具体的な事例と人物像を通して、伝えようとしている。
目次
第1章 序論
第2章 インドネシアの村落
第3章 調査村の概況
第4章 農村の電化
第5章 情報と地域メディア
第6章 識字率向上キャンペーン
第7章 家族福祉運動(PKK)
第8章 家族計画プログラム
第9章 ビマス・プログラムによるコメの増産
第10章 村落協同組合(KUD)
第11章 アチェ州の家族プロフィール
第12章 南スラウェシ州の家族プロフィール
第13章 ジョクジャカルタ特別州の家族プロフィール
第14章 結論
著者等紹介
奥野克巳[オクノカツミ]
1962年生まれ。桜美林大学専任講師。千葉大学大学院修士課程修了。一橋大学大学院博士課程修了、社会学博士。文化人類学専攻、東南アジアにおける病と死の人類学的研究。1994-95年、西カリマンタン州カリス社会でフィールド・ワーク
小国和子[オグニカズコ]
1969生まれ。千葉大学大学院修士課程修了。千葉大学大学院博士課程在籍中。文化人類学専攻、開発の人類学的研究。1991-92年、文部省派遣奨学生としてガジャマダ大学に留学。1994-96年および1998-2000年、青年海外協力隊員として、南スラウェシ州で村落開発プロジェクトに従事
水上浩[ミズカミヒロシ]
1970年生まれ。東京外国語大学卒業。千葉大学大学院修士課程修了。文化人類学専攻、インドネシアのイスラーム研究。1998-99年、文部省派遣奨学生としてガジャマダ大学に留学、プンチャック・シラット(伝統的護身術)の研究に従事
青木武信[アオキタケノブ]
1963年生まれ。千葉大学・放送大学非常勤講師。千葉大学大学院修士課程修了。総合研究大学院大学博士課程満期退学。文化人類学専攻、インドネシアの大衆芸能研究。1990-91年、インドネシア政府奨学生としてガジャマダ大学に留学。1994-96年、ジョクジャカルタ州でクトプラ(大衆演劇)調査のフィールド・ワーク
池田寛二[イケダカンジ]
1952年生まれ。日本大学助教授。東京都立大学大学院博士課程中退。地域・環境社会学専攻、インドネシア農村研究。1990年、国際交流基金派遣研究者としてガジャマダ大学を拠点に中部ジャワの農村調査に従事。以後、ほぼ毎年インドネシアでフィール・ワーク
中村緋紗子[ナカムラヒサコ]
1939生まれ。文教大学教授。オーストラリア国立大学大学院修士課程修了。文化人類学専攻、東南アジアにおけるイスラーム法の研究。1970-72年、ジョクジャカルタ州で離婚調査に従事。近年、ほぼ毎年、インドネシアでフィールド・ワーク
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