出版社内容情報
家庭内暴力・虐待とは何か。妻や子,高齢者は,どのような虐待・暴力をなぜ,受けるのか。現在の日本で,被害者を保護・救済する制度・施設・法律はどこまで整備されているのか。課題と提言を示す。
第1部 家族の中での暴力
第1章 家族の中の暴力
第2章 思春期の対親暴力―子殺しに至った事例の分析を中心に
第3章 家族による高齢者虐待
第2部 夫から妻への暴力
第1章 暴力の実態
第2章 背景と原因
第3章 援助システムの実態
第4章 現行法上の救済方法
第5章 法規制の現状と課題
第3部 子どもへの虐待
第1章 定義・概念
第2章 子どもへの虐待の実態
第3章 背景・原因
第4章 現行の児童虐待援助システムと法的問題点
第5章 社会的取組みの歴史と現状
第6章 児童虐待援助制度改善へ向けての提言
第4部 妻への暴力,子どもへの虐待の問題点の共通点
第1章 加害者の被害者に対する支配意識
第2章 社会的な許容
第3章 救済策の不十分さ
第4章 被害者・加害者への援助,ケアの必要性
第5部 妻への暴力,子どもへの虐待をなくすための提言
妻への暴力に関する法的整備と運用改善/ほか
内容説明
本書は、1998年9月に札幌市で開催された日本弁護士連合会第41回人権擁護大会のシンポジウム第3分科会の基調報告書である。妻への暴力と子どもへの虐待という家族の中の暴力の典型的形態の研究に関しての最新の成果が結実しており、両者を総合的な視点からとらえて、各別の法的救済システムをわかりやすく解説している。
目次
第1部 家族の中での暴力(家族の中の暴力;思春期の対親暴力―子殺しに至った事例の分析を中心に ほか)
第2部 夫から妻への暴力(暴力の実態;背景と原因 ほか)
第3部 子どもへの虐待(定義・概念;子どもへの虐待の実態 ほか)
第4部 妻への暴力、子どもへの虐待の問題の共通点(加害者の被害者に対する支配意識;社会的な許容 ほか)
第5部 妻への暴力、子どもへの虐待をなくすための提言