出版社内容情報
戦後,そして90年代の大きな国際情勢の変化などによって,劇的な変貌を遂げた日本の地域社会。教育の観点からこの変化を検討し,地域社会における教育改革の方向性を中心テーマに考察する研究論文集。
第一部 戦後地域社会と生涯学習
第一章 生涯学習と地域社会の創造
第二章 戦後生涯教育政策の形成と地域
第三章 生涯学習と地域社会
第四章 生涯学習の地域的展開―新潟県の一推進モデル地区を手がかりに
第二部 地域教育力の再生と人権保障
第五章 地域社会における人権保障と社会教育施設―施設を支える論理の検証を中心に
第六章 地域社会と教育計画運動
第七章 地域社会における教育改革の方向性
第八章 中央教育審議会と地域教育改革
第九章 戦後社会教育論と人権―市民社会の視座から
内容説明
本書は、戦後日本における地域社会の教育改革を社会教育・生涯学習の視点から論じたものである。第一部は、戦後高度成長により急激な変貌をとげた地域社会に対して、生涯学習政策がどのような論理と思想を基盤として提起・展開されてきたのか、また、地域社会はそれをどのように受け止めたかを機軸として構想。また第二部は、生涯学習が具体的展開をとげつつある中、「地域の教育力」といわれているものがいかなるものであり、それを再構築していくために、地域教育改革はどのような課題と向かい合わねばならないのかという課題にこたえるために書いてきた作品で構成されている。
目次
第1部 戦後地域社会と生涯学習(生涯学習と地域社会の創造;戦後生涯教育政策の形成と地域;生涯学習と地域社会;生涯学習の地域的展開―新潟県の一推進モデル地区を手がかりに)
第2部 地域教育力の再生と人権保障(地域社会における人権保障と社会教育施設―施設を支える論理の検証を中心に;地域社会と教育計画運動;地域社会における教育改革の方向性;中央教育審議会と地域教育改革;戦後社会教育論と人権―市民社会の視座から)