出版社内容情報
秀吉の朝鮮侵略下、虜囚として日本に流され、伊予・大津に幽閉された、朝鮮の儒学者・姜ハン(さんずい+亢)。藤原惺窩、赤松広通との交流を通し、日本に儒教を伝え、後世に大きな影響を残したその生涯を克明に追う。
第一部 姜ハンの生涯
秀吉の朝鮮侵略―何事ぞ青丘に捲土して来るは
日本へ―今年流落すれど丹心あり
望郷―飛有らば寓公を返せ
京都伏見へ―等死須く海上に羊を看るべし
帰国―却ってこれ忠義孤舟に満つ
第二部 姜ハンの足跡を追う
日本編
韓国編
内容説明
姜〓(カンハン)著『看羊録』は、その中に日本を誹謗する言葉があるとして焚書の災難に遭い、姜〓の名は、我が国の歴史・教育上に抹殺されていた。『看羊録』の完全日本語訳が出たのは1984年であり、姜はん研究はまだ緒についたばかりである。1991年、著者は辛基秀と共著で『儒者姜〓と日本』を明石書店から出版した。その後も研究を続けるうち、著者の執筆にいくつかの誤りを発見し、また書き足りないものが多くあることを知り、ここに著者の文の全部を書き改め、更に第二部を追加して刊行することになった。
目次
第1部 姜〓の生涯(秀吉の朝鮮侵略―何事ぞ青丘に捲土して来るは;日本へ―今年流落すれど丹心あり;望郷―〓し飛〓有らば寓公を返せ;京都伏見へ―等死須く海上に羊を看るべし;帰国―却ってこれ忠義孤舟に満つ)
第二部 姜〓の足跡を追う(日本編;韓国編)
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