出版社内容情報
非暴力の思想とその類まれな勇気とを結晶させ20世紀アメリカ社会に最大の衝撃を与えた黒人革命の高潮を体現化した,米黒人解放運動の偉大なる指導者マーチン・ルーサー・キング牧師の思想の集大成。
キング牧師の遺産(復刊に際して)
白人のアメリカへの罪状告発―訳者まえがき
第一章 われわれはどこにいるのか
第二章 ブラック・パワー
第三章 人種的憎悪と白人の抵抗
第四章 アメリカ黒人のジレンマ
第五章 われわれはどこへ行くのか
第六章 世界は一つの屋根のもとに
結 び 黒人のめざすもの―計画と展望
内容説明
本書は、キング博士が黒人解放運動の一大転機にあたって、今後の運動の指針を探求提示した書の全訳であり、遺作となった主著である。キングの決断は、本書のすみずみに溢れていて、白人のアメリカの対して、ほとんど完膚ないまでその罪状を告発している。
目次
第1章 われわれはどこにいるのか
第2章 ブラック・パワー
第3章 人種的憎悪と白人の抵抗
第4章 アメリカ黒人のジレンマ
第5章 われわれはどこへ行くのか
第6章 世界は一つの屋根のもとに
結び 黒人のめざすもの―計画と展望
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
BLACK無糖好き
1
キング牧師が書いた最後の本。公民権法、選挙権法と黒人の権利は法的には改善に向かったが、白人社会のより戻しもあり根深い所で人種差別はなお存在している。ブラックパワーを標榜する暴力的な革命を押し出す風潮も出て来る中、キング牧師は非暴力による活動を訴え続けている。この時期の著作は人権擁護から世界平和までの想いが溢れている。しかしこの本の出版後暗殺される。自分も以前アトランタのキング牧師記念館と、メンフィスのキング牧師が銃弾に倒れたモーテルを訪れたので、その時の事が鮮やかに思い出され大変感慨深いものがあった。2014/12/11