出版社内容情報
越境する移住者の増加により出現する様々な問題点。難民=民族紛争の犠牲者,国際正義の対象という旧来の常識と政治的現実との問題の深い溝を埋め,極めてリアリスティックに解決の方途を探る注目の書。
第1章 危機の定義
第2章 地球規模の移民
第3章 国民国家における移民問題
第4章 移民の受け入れ
第5章 移住規則と国際関係
第6章 安全保障,安定,国際移民
第7章 国際規範と国際機関
第8章 道義的危機
第9章 危機への対応
内容説明
本書は、越境する移住者が世界的に増加し、その結果として出現する危険について考察したものである。毎年数百万という人々が、暴力や差別、抑圧的政治体制から逃れようとして母国を後にしている。そして、それは雇用の機会を求めたり、家族に再会するという形をとったりする。こうした流れは実にグローバルで、人は南から北へ、東から西へと、また、ある途上国から別の途上国へと移動していく。大抵の場合政府は移民が住民の職を奪い、文化的に浸食し、民族間紛争を引き起こし、社会福祉の高負担をもたらすとして、これを脅威とみなす。あるいは、他国との紛争源として、移民を政治的安定や安全保障に脅威を与えるものと考える。このような懸念は決して豊かな工業国だけのものではない。難民や歓迎されざる移民への高負担は、第三世界諸国にとっても同じことである。受け入れ国の政府や国民にとってはいずこも、移民がもたらす利益や需要に対する供給ということよりも、惹起する問題のほうをむしろ懸念材料とする。
目次
第1章 危機の定義
第2章 地球規模の移民
第3章 国民国家における移民問題
第4章 移民の受け入れ
第5章 移住規則と国際関係
第6章 安全保障、安定、国際移民
第7章 国際規範と国際機関
第8章 道義的危機
第9章 危機への対応
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sayan
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