生涯学習と人権―理論と課題

生涯学習と人権―理論と課題

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  • サイズ B6判/ページ数 328p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784750311401
  • NDC分類 379
  • Cコード C0037

出版社内容情報

個人の自発的欲求に基づき,随時,随所で学習を享受できる生涯学習時代。その自由の強調の影で社会的に不利な立場の人びとの間で広がる疎外感。生涯学習の中軸に人権をすえることの重要性を論述する。

第一章 総論[上杉孝實]
第二章 「戦後の社会教育における人権―「権利としての社会教育」から「人権としての社会教育」への転換[森山沾一]
第三章 戦後の学校教育における人権[長尾彰夫]
第四章 ユネスコにおける生涯教育と人権―ユネスコ人権教育の到達点を中心として[元井一郎]
第五章 地域における社会教育施設の在り方と人権保障―施設を支える論理の検証を中心に[相庭和彦]
第六章 差別と表現―社会教育とりわけ図書館との関わりで[大串夏身]
第七章 高度情報化社会における教育と人権[広瀬隆雄]
第八章 子どもにやさしい“まちづくり”のゆくえ―学校・家庭・地域の三者連携論から融合論の展開の中で[尾崎公子]
第九章 現代日本の疎外と教育改革―市民社会と人権を視軸にして[黒沢惟昭]

内容説明

自由を宣揚しつつも、お互いの差異を認め合いながら、人間としての経済的・社会的・文化的平等(実質的平等)を実現できるような社会、そして友愛に基づく社会をどう実現するかが、生涯学習に強く求められている。これらの問題に関する生涯学習の研究と実践の体系化は殆どなされていない。このように考えると、私たちが望む生涯学習社会の実現は、自由・平等・友愛という市民社会成立期の理念―人権を成熟期の現代において再審し、彫琢し、そして実質化することでなければならない。また、この課題(アポリア)が実現したときにこそ、市民社会は真に成熟したといえるのである。本書は、以上のような課題意識と現代の人権の視座からの生涯学習および生涯学習社会を批判的に捉え、検討を加え、真の生涯学習社会の創造のために理論的根拠と実践の方向性を提供することを志向している。

目次

第1章 総論
第2章 戦後の社会教育における人権―「権利としての社会教育」から「人権としての社会教育」への転換
第3章 戦後の学校教育における人権
第4章 ユネスコにおける生涯教育と人権―ユネスコ人権教育の到達点を中心として
第5章 地域における社会教育施設の在り方と人権保障―施設を支える論理の検証を中心に
第6章 差別と表現―社会教育とりわけ図書館との関わりで
第7章 高度情報化社会における教育と人権
第8章 子どもにやさしい“まちづくり”のゆくえ―学校・家庭・地域の三者連携論から融合論の展開の中で
第9章 現代日本の疎外と教育改革―市民社会と人権を視軸にして

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