出版社内容情報
「持てる者」が「持たざる者」に寄生し,貧富の格差がシステム的に拡大せざるを得ない社会となっていた19世紀ネパール。マグサイサイ賞受賞の著者が,そのシステムの根幹,税制を中心に分析する名著。
1章 一九世紀ネパールの土地と農業
2章 政治と政府
3章 特権地主
4章 農地の税制
5章 村の有力者
6章 労働奉仕
7章 農業社会
8章 村の金貸し
9章 農業開発政策
10章 藁葺き小屋と白亜の宮殿
内容説明
本書は農業関係の制度的機構のその裏に存在する経済的現実に探針を入れようとする試みである。つまり本書は、19世紀ネパールの農業社会の実像を全般的に見渡して理解するためにさらにもう一歩踏み出している。著述の過程で、農業制度関連の鍵となるいくつかのテーマについては以前の著書を反復し、またより大きな視野で整序する必要があった。そういうことから、本書でのそれらに関する論考は決して以前の著書の焼き直しではない。
目次
1章 19世紀ネパールの土地と農業
2章 政治と政府
3章 特権地主
4章 農地の税制
5章 村の有力者
6章 労働奉仕
7章 農業社会
8章 村の金貸し
9章 農業開発政策
10章 藁葺き小屋と白亜の宮殿


 
              


