出版社内容情報
対外侵略政策の一翼を担った満蒙開拓団の花嫁として大陸に渡った女性たち。国策としての花嫁養成の実際を,その社会的基盤から政策の成立と展開も含め克明に分析。社会教育史の流れの中で把握する。
序 章 「大陸の花嫁」と社会教育史
第一部 「大陸の花嫁」とは何だったのか
第二部 「大陸の花嫁」はいかにして養成されたのか
特論一 開拓移民政策による中日人民への災難
特論二 中国人からみた「大陸の花嫁」
特論三 「大陸の花嫁」の戦後
内容説明
本書は、「大陸の花嫁」ともてはやされ、日中十五年戦争期に中国大陸へ渡っていった女性たちが、いかなる社会的形成力によって「花嫁」へと「つくられて」いったのかを、総合的に分析・考察しようとするものである。
目次
序章 「大陸の花嫁」と社会教育史
第1部 「大陸の花嫁」とは何だったのか(戦時期青年女子の自己形成と国家の接合点をどうみるか;「大陸の花嫁学校」卒業生のたどった道 ほか)
第2部 「大陸の花嫁」はいかにして養成されたのか(「大陸の花嫁」政策の成立と展開;「女子拓殖事業」の基本構想と展開の様相 ほか)
特論(開拓移民政策による中日人民への災難;中国人からみた「大陸の花嫁」 ほか)